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160731読んだ本

毎日何回もチェックしていても、突然「閲覧履歴」が消されてしまうのが謎、それがAmazonなり(@_@;)

【読んだ本】

奥泉光『黄色い水着の謎~桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2』(文春文庫,2015)所蔵本

続篇だが、サブタイトルの付け方からも邪推できるように、使い回しのネタもチラホラし、とりわけ
クワコーの自炊場面は冗長な嫌いもあるとはいえ、おおむね笑えた^_^; が、やはり文芸部の面々が
登場すると、一気に爆笑させられる(^^) 「期末テストの怪」と「黄色い水着の謎」の2篇収録だが、
一気に読了した(^^) 2012年刊の本書単行本は、同年に読了済だったことも、一応メモっておこう^_^;

吉屋信子『私の見た人』(朝日文庫,1979)所蔵本

村松剛『教養としてのキリスト教』(講談社現代新書,1965)所蔵本

断続的な俄雨で予定が狂っちゃって家に居ても暑苦しくて本は読めんしブログも書く気にならんよ(+_+)
タグ:小説
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160730読んだ本

「卿等には辞職の途がある。朕にはない」と明治帝は嘗て仰せられた、と森銑三『偉人暦』上巻に(;_;)

【読んだ本】

吉屋信子『私の見た人』(朝日文庫,1979)所蔵本

PC起動待ち時間にちょびちょびと「万龍・照葉[ともに明治末の代表的美妓]」「徳富蘇峰」「三浦環」
「新渡戸稲造」「小林一三」「グラーツィア・デレッダ[女流作家]」「大杉栄」「九条武子[慈善家・歌人]」
「モルガンお雪」「直木三十五」「中村吉右衛門」を読了(^^) 初見の人もいたし、知っててもイメージ
とは違う一面が描かれ、当時の世相を知ることも出来、面白い(^^) 「私は旅行を好みません。なぜなら
費用がかかるから――ノーベル賞を受けるために仕方なくストックホルムに行ったのが、生れて
初めての大旅行でした。もうどこにも旅はまっぴらです」と語るデレッダの回を「・・・私と会ってから
七年後(一九三六年)に旅費のいらない天国に旅立たれてしまった。」と締めたり、帽子を被らない
理由を質問して、学生の頃に好きだったコからの一言にあるとのエピソードを引き出した話から、
「帽子をきらったひとが輝く直木賞のシャッポを後進作家用に残している。」と評するなど、チト技巧的か^_^;
ある夫人から蘇峰と親しいなら学徒応召の息子のための祈武運長久の日章旗への署名をと頼まれた理由が
「先生のお名のある旗を持っていると前線でも上官にいじめられないと申しますから」とはね(@_@;)

奥泉光『黄色い水着の謎~桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2』(文春文庫,2015)所蔵本

村松剛『教養としてのキリスト教』(講談社現代新書,1965)所蔵本

地震の揺れや救急車のサイレン音でも深夜に目が醒めることないのに何で日中こんなに眠いのかな(._.)

[追記160730]

言葉足らずだが、徳富蘇峰「先生」に御「署名」をお願いしてもらえないか、と吉屋は頼まれた訳ね^_^;
しかし、新兵いじめをするような前線の兵士達が、徳富蘇峰(の偉大さ)を知っていたのかしら(@_@;)
タグ:回顧録
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160729読んだ本&買った本

町の中心である駅の前よりも投票所に予定されてる小中学校の前の方が1枚多くポスター貼られてた^_^;

【読んだ本】

奥泉光『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』(文春文庫,2013)所蔵本

「盗まれた手紙」「森娘の秘密」の2篇を一気に読み、読了(^^) 最初から最後まで笑えた(^^) ただ、
〈面白かった〉とはチト違うし、笑えない人もいると思うね^_^; 笑いのツボが違うという意味に加え、
身につまされる大学関係者が多そう(+_+) 「最底辺大学」でなくても、モンジみたいな学生いるよ^_^;
カバー袖を見、『モーダルな事象~桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』も文庫化されてたんだぁ、
単行本で読んだ気がするけど、何で持っていないんだろう?と不思議に思って、昔の手帳を調べた(..)
2011年8月に本書と一緒に2005年刊の同書単行本も読了してたけど、その評価は〈微妙〉となってた^_^;

吉屋信子『私の見た人』(朝日文庫,1979)所蔵本

村松剛『教養としてのキリスト教』(講談社現代新書,1965)所蔵本

【買った本】

杉本苑子『影の系譜~豊臣家崩壊』(文春文庫,1984)

図書館で借りて試し読みすることもなく、安かったもんだから、つい衝動的にポチってしまった本書^_^;

朝からメチャ暑くて、ノーパソの熱も尋常じゃないレヴェル(+_+) ネットより本を読めということか^_^;
タグ:小説
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160728読んだ本

やっと7枚目貼られるも、他14人は貼る気や貼ってくれる人が無いのか、田舎は票にならぬと判断か(..)

【読んだ本】

吉屋信子『私の見た人』(朝日文庫,1979)所蔵本

実は著者のことは名前しか知らず、『徳川の夫人たち』も未読^_^; 『現代用語の基礎知識』1984年版
別冊付録の扇谷正造監修(執筆は本田雅之&平塚千尋&吉村隆治)『エピソードによる戦後人物事典』
が出てきたので、索引を見たら、昭和42年のところに出てた(@_@) 〈・・・『海の極みまで』で作家として
歩み始める。以来、「女学生のバイブル」といわれた『花物語』や『良人の貞操』などで流行作家に。
「女の吉川英治」と称された。〉云々などwikiに出てない情報(@_@;) 「女の吉川英治」も凄いけど、
吉川英治が「男の吉屋信子」と呼ばれてたのなら、途轍もない「流行作家」だったんだろうけどね^_^;
本書は1963年に朝日新聞に連載されていたとのことで、最初から読み始めた(^^) 「田中正造」の項は、
訪ねて来た「ぎょろっとした目のこわいおじさん」から慌てて逃げようとしたら「コワガランデイイ」
とばかりに「いきなりおかっぱ頭をなでられた」が「つかまれた感触だった」という冒頭エピソードが
可笑しい^_^; 足尾銅山鉱毒事件で対立する立場(郡長)にあった吉屋の父を訪ねた時のことだしね(^^)
足尾銅山の利権と繋がる内務大臣の原敬のせいで、吉屋の父は後年悪しざまに描かれているわけだが、
その陰で吉屋家内では悲劇が起きてて、その際の吉屋の父の振る舞いの描写は読んでて痛々しいよ(;_;)
剪定で卵の入った巣を落とされちゃった傍をヒヨドリがぴーぴー啼きながら飛び回ってたのを連想(;_;)
続けて、本書の連載時に「新潮」に載ってた舟橋聖一の自伝的作品「風中燭」に言及して、足尾銅山を
経営する会社の支配人格が舟橋の外祖父で、「巨富を積んで豪奢な生活にあったとしるされてある」と
指摘した後、「してみると舟橋さんのお祖父さんのぜいたくな生活の代りに、私の父は谷中村で酷吏の
名を得、あげくの果てに[同事件で]出張中一児を失い、母は気絶したということになりそうである。」
と書いちゃうんだから、うーん、気持ちは分かるが、吉屋信子、恐いわ(+_+) そして、読ませるわ^_^;
強制立退きにあった谷中村住民のその後に関し、ちょっと引用も憚れるようなことさらっと書いてて、
この調子で残りの51人も描いてたら、マジ凄いね(@_@;) セールで50円均一だったことに感謝m(__)m

奥泉光『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』(文春文庫,2013)所蔵本

村松剛『教養としてのキリスト教』(講談社現代新書,1965)所蔵本

どういう訳か、2日続けてアップした後に訂正してるけど、そんなことが今日は無いことを祈ろう^_^;
タグ:回顧録
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160727読んだ本

某スティック・キャラメルマキアートはティファールで沸騰したお湯注ぐと蓮コラ画像になるも美味^_^;

【読んだ本】

奥泉光『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』(文春文庫,2013)所蔵本

単行本を借りて読んだら超笑えたので速攻購入した次第だが、その後、文庫化されたので再び購入(^^)
第一話になるのか「呪われた研究室」を改めて読むと、笑いの仕込が実に細かく念入りな文章なので、
毎行、てゆーか、数文字ごとに笑ってしまい、さくさく頁がめくれない点だけが、記憶と違ったな^_^;
でも、ジンジン登場後は俄然スピードが増して一気に読んじゃった(^^) 文芸部員の会話を見てると、
女子大を思い出すけど、彼女達にとって周囲の男子学生は風景化してるのかしら、と前に読んだ時は
不思議に思ってたが、たらちね国際大学は今年度から短大 → 4年制の共学になったばかりなのね^_^;
こーゆー作品はユーモアミステリーと言うのかな(..) その昔、赤川次郎が一世を風靡した時期があり、
試しに一冊読んだら、毒にも薬にもならぬ退屈な代物で、高校生にもなって読んでたら恥ずかしいな、
と呆れた記憶とともに( ← 個人の感想ですm(__)m)、彼の作品がユーモアミステリーの代表格の如く
言われていたような・・・とまれ、比較するのもおかしいのだけど、筒井康隆『文学部唯野教授』よりは
クワコーの方が断然笑える^_^; ちなみに、テレビドラマ化されたのは、一瞬だけ視聴して止めた(+_+)

村松剛『教養としてのキリスト教』(講談社現代新書,1965)所蔵本

片付けても片付けてもゴミ部屋は片付かないのに明日から暑くなると予報・・・じっと手を見る(+_+)

[追記160727]

タイトルの日付を間違えていたので、訂正しますm(__)m こんなことでブログ更新もナンだから余談^_^;
大麻の薬物反応でても警察への「届け出の義務はない」と嘯く相模原市担当者は刑訴法§239Ⅱ読め(-"-)
アホな言い訳を真に受け記事にした産経記者も公務員には犯罪告発義務があることぐらい勉強しろよ^_^;
タグ:小説
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160726読んだ本

負ける度に昇進基準を甘くするのは動くゴールポストと同じで日本人として恥ずかしくないのかな(..)

【読んだ本】

中野京子『名画の謎 旧約・新約聖書篇』(文春文庫,2016)所蔵本

本書の「弟子たち」における、カラヴァッジョ『聖マタイの召命』の解説に、「ところが近年、異説が
唱えられるようになった。絵のマタイは髭の男ではなく、左端で一心不乱に金勘定している若者のほう
だというのだ。」という件があり、チト気になった(..) というのは、「人殺し画家が描く“神の光”
カラヴァッジョをつかまえろ!」という特集が載ってた芸術新潮2016年3月号には「カラヴァッジョの
謎かけ? Who is マタイ論争」というコラムもあって詳しく紹介されてたから(^^) 「髭の男をマタイ
とする伝統的な説」を支持する石鍋真澄と、「左端でうつむく若者こそがマタイであるという、1980
年代に浮上した新説を支持する」宮下規久朗が〈誌上論争〉してて面白いんだけど、同コラムは更に
〈いっぽう、ここ2年ほどの間に、にわかに浮上したのが、カラヴァッジョはもともとマタイを特定
せずに描いたのではないか、という「マタイあいまい説」〉のことも紹介していた(@_@;) となると、
「1980年代に浮上した新説」を「近年、異説が唱えられるようになった」と紹介する本書は酷いね(+_+)
このタイムラグが生じた理由は同誌同号に載る「主要参考文献」の一覧を見てて想像ついたけどね^_^;
2012年末に雑誌連載を単行本に纏めたんだから、「マタイあいまい説」が出てないのは仕方ないけど、
その後の学説動向を一次文献等でキャッチしてりゃ、今年3月の文庫化の際に修正・加筆できたのに(..)
なお、芸術新潮は2001年10月号も「カラヴァッジョ 聖なる人殺し画家の生涯」という特集を組んでて、
同画『聖マタイのお召し』も取り上げてるのに「マタイ論争」のことに触れてない(@_@) 2016年の同誌
特集は石鍋真澄は「文」、宮下規久朗は「解説」で参加してるが、2001年の同誌特集は石鍋真澄のみが
「解説」だからか(..) 今後、同誌の特集記事を読む際に心しておかなきゃならないポイントかも^_^;
さて、どの著作でも著者の文章はリーダブルで面白く巧いとマジ敬服だけど、文庫本の解説の中には
愛読者というより信者や某国人民の如く著者を礼賛し持ち上げてる方もいて、ちょっと引いたね(+_+)
本書は目次の末尾に聖書に関する「引用文献」は明記してるけど、参考文献リストは載せてない(..)
取り上げた各画を解説したり読み解く上で著者が参考にし依拠した文献が無い訳無いので酷いね(-"-)
参考文献リストつけたら、著者が何を読んで何を読んでないかが専門家に一目瞭然でバレちゃうから
(形式的に挙げただけで実際には「参考」にしてなかったり、能力的に「参考」に出来なかったのに
挙げる人もいるけどさ)、予防線を張ったのかしら(..) ただ、専門家が本書を読めば、何が種本か、
あるいは専門家の間では必読の文献を参照していないこととか、ある程度は推測できちゃうはず^_^;
一方、手品に種があることはプロならぬ素人には分らないし、更に仕掛けとして、何の注記もせずに
「ところが、近年異説が唱えられるようになった。」と記されりゃ、最新の専門的研究も踏まえてて、
著者スゲェー!と思わされちゃう^_^; 斯くして、信者ホイホイ^_^; とまれ、読了して面白かったし、
色々な意味で勉強になったので、良かった(^^) ただ、「旧約聖書の章」は、併読した芸術新潮2016年
6月号の特集の特別聖年記念「仁義なき聖書ものがたり~旧約聖書ヴァイオレンス・ガイド」の方が、
何よりカヴァーしてる範囲が広いし、紹介してる画も多くて掲載図版も大きいから、良かったかな^_^;
例えば、サムソンとデリラを取り上げた本書の「愛はあったのか?」で、レンブラントの名を挙げ、
おそらく作品『ペリシテ人に目を潰されるサムソン』のことだろうが、「レンブラントは、徹頭徹尾、
悪女としてのデリラを造型した。おおぜいの兵士に取り押さえられ、右目を剣で刺されるサムソンを
尻目に、彼の髪の毛を持って逃げようとするデリラ。下からの光源に浮かびあがる彼女の顔には、
うっすら笑みが漂い、残酷なシーンをさらに耐えがたいものにしている。」と評している(^^) でも、
芸術新潮が載せてるソロモン・ジョセフ・ソロモン『サムソン』に描かれたデリラを見ると、流石の
レンブラント作品も霞んじゃう(@_@;) マジで「背筋も凍る悪女の高笑いが聞こえてきそう」(@_@)

村松剛『教養としてのキリスト教』(講談社現代新書,1965)所蔵本

今年急速に老眼が進んだため誤植に気付かず昨夜はアップして一時間も経ってから慌てて直す始末(+_+)
タグ:絵画
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160725読んだ本&買った本

専門外なのに一般向けに本を書きまくり売れまくってるのを本職の美術史家はどう思ってるのかな(..)
若桑前掲の「多くの美術史家が、澁澤龍彦について沈黙しているのは、そのためである。」と同じ?

【読んだ本】

中野京子『名画の謎 旧約・新約聖書篇』(文春文庫,2016)所蔵本

6/12に言及した本書の野口悠紀雄「解説 本書を読んで教養を高め、尊敬を勝ち取ろう」の次の一文、
酷くね? 「教養が高まることの効用は大きい。本書にある絵が、(「東方三博士の礼拝」のように)
稀に日本で展示されることもある。そんなチャンスがあったら本書で勉強し、ガールフレンド(または
ボーイフレンド)と見に行こう。尊敬されること、請け合いだ。」だと^_^; 本書を読む人は下心あり
と思われかねん(-"-) 本書の「有名人と記念撮影」はボッティチェリ『東方三博士の礼拝』について
「ボッティチェリは優れた肖像画家でもあったから、当時は描かれている全ての同時代人が特定
できたようだ。今となってはさすがに全員はわからないが、それでも重要人物の名は知られている。」
として、コジモ・デ・メディチ、ロレンツォ・デ・メディチ、ボッティチェリ、グアスパッレ・デル・ラーマの
4人を比定している(^^) こーゆー知識を同画の前で女/男友達に披露しろという知ったかぶりの
勧めなんだろうね^_^; この4人だけは間違いありませんという書き方だけど、例えば、手元にある
芸術新潮2001年3月号の特集「ボッティチェッリ~ある世紀末画家の〝光と影〟」を見ると、モデルが
誰なのか未だに一致してないみたいだぞ^_^; 上記4人に関しては、ブルーノ・サンティによる比定は
本書がデル・ラーマとする人物を別人とし、ロナルド・ライトボーンによる比定はロレンツォを別人
とするし、同誌同号掲載の若桑みどり「ダンテとボッティチェッリ 千年王国の夢」もデル・ラーマと
ロレンツォを別人に比定^_^; なお、『世界の都市の物語13 フィレンツェ』(文藝春秋,1994)では、
「もっとも納得できるのは、ハットフィールドの説で、彼によれば・・・」云々と若桑は自らが依拠した
先行学説をちゃんと明記してた(^^) ← 研究者なら当たり前のマナーだけど(-_-) もっと最近のだと、
同誌2014年10月号の(同画を所蔵する)「ウフィツィ美術館ものがたり」という特集の同画説明文は
コジモ、ロレンツォ、ボッティチェッリは本書の比定と一致し、デル・ラーマに関しては言及なし^_^;
となると、「画中に描かれた人物については諸説があ」ったのは昔の話で、本書は最新の研究成果を
踏まえてるのね、と思うのは早計で、同誌2016年1月号の第2特集「ボッティチェリ」で「解説」する
京谷啓徳は本書がロレンツォと比定した人物は弟の「ジュリアーノ・・・であるとされることが多い」とし、
「・・・諸説あります。なかなか決定的なことがいえないのですが」と断りつつも、本書の比定とは
別の人物をロレンツォとする「[若桑、てゆーか、ハットフィールドの)]説に与するのがよいのでは
ないかと考えています。」と結論する^_^; さてさて、冒頭で引用した件で野口も特筆しているように、
同画は2016年1~4月に開催されてた「東京都美術館のボッティチェリ展の目玉作品」だったそうで、
京谷啓徳が同展「図録の解説執筆も務める」と同誌同号に記されている(^^) この京谷の「解説」から
想像すると、同展は観に行ってないし、同展の図録も見ていないけれど、もし野口が推奨するように
本書の説明に基づいて同画に関する知ったかぶりを披露してたら、尊敬されるより恥をかいたかも^_^;

村松剛『教養としてのキリスト教』(講談社現代新書,1965)所蔵本

安彦良和『イエス 愛蔵版』(NHK出版,2003)所蔵本

〈重い〉ので椅子に座って少しずつ読んでいたのも読了^_^; 上掲『名画の謎 旧約・新約聖書篇』には、
弟子ヨハネは「図像的には髭の無い中世的な容貌で描かれ」とあるが、本書は髭のあるオッサン顏^_^;

【買った本】

芸術新潮2016年8月号

「創刊800号記念特大号」とはいえ、定価1800円は高いね(@_@;) 何冊所蔵してるか数えようかと一瞬
考えたけど、時間かかりそうで止めた^_^; 特大号だから一部連載は休載の由、だから、「神の空間を
旅する 神社100選」という特集が丸々一冊を占めてる(@_@) そんな本誌だが、小生の目に留まったのは、
森岡督行(選+文)「作家が覗いたレンズ 第28回 丸山真男」(^^) 写真は少しセピアがかってるけど、
今は無き常呂駅の駅舎で、入口扉横に若そうな女性が独り立ってるから、記念撮影した感じのもの(^^)
引用・紹介されている丸山の「手記」が記す、この女性の半生(?)も興味深いけど、気になるのは、
森岡の「文」(@_@) 句読点が1~3つ間違っているために、トンチンカンな内容になってるよね(-_-)

  1982年9月、北海道大学での特別講義を終えた丸山真男は、
  同大学の松沢弘陽と千歳まで同行した後、
  一人、道北の旅に出ました。
  日本一の赤字で存続問題にゆれていた美幸線に乗るために、
  網走から常呂行きのバスで卯原内へ。
  松沢に「なんでもない自然がいいんだ」と
  写真について述べていた丸山は、
  能取湖畔で「サンゴ草の群生地」をカメラに収めました。
  そして丸山は、ここで一人の女性に声をかけられます。
  
美幸線で思い出したので(小生≠鉄)、宮脇俊三『時刻表2万キロ』(角川文庫,1979)第7章を再読
してみたけど、「土左日記」「奥の細道」の如く数百年後には紀行文学の古典になってそうな名著(^^)

検査の結果を聞きに行ったら、クローン病の疑いは消えたが、原因は結局不明のままで、様子見に^_^;
タグ:鉄道 絵画 紀行
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160724読んだ本

好きだったアイドルのポスターと同じくらい、昔ハマった作家の本が大量に出てくるのも恥ずかしい^_^;
サントラLP特典か劇場版さよなら999ポスターも出てきたけど、小松原一男や椋尾篁らによるもので、
廃墟となった都市の道端に誰が置いたのか、真紅のバラ一輪だけが真っ暗闇の中ほんのりと浮かんでて、
通りがかったメーテルも見つめている・・・実に幻想的で、ついキッチン換気扇の上に貼ってしまったわ^_^;

【読んだ本】

中野京子『名画の謎 旧約・新約聖書篇』(文春文庫,2016)所蔵本

ブリューゲル『バベルの塔』の左「手前の石切り場」について、ニムロデ王に対して「労働者たちが
帽子を脱いで挨拶しており、中には跪いて手を合わせる者もいる。なにしろ王は地上の神と見做され
ていた。」と本書は読み解くけれど、若桑みどり『絵画を読む~イコノロジー入門』(NHKブックス,
1993)だと、「ただひとり総監督のニムロデとその家臣たちは威張っているが、その前にはさながら
命ごいをしているようにニムロデにひざまずいている石工がいる。その他の仲間は彼のために王に
詫びている様子である。前景に起こっているこのエピソードは、ここに働いている労働者の一般的
状態が不幸なものであることを作者が注釈しているのである。」と指摘して、「ブリューゲルの絵の
もっとも顕著な特徴の一つ」へと論が展開されてる(@_@) ただ、この「指摘」は、同書が引いている
カシュ・ヤーノシュ編『ブリューゲル・さかさまの世界』大月書店のものか、ソレからインスパイアされた
若桑自身のものなのか不分明な嫌いがある(-_-) かつてユリイカ臨時増刊の澁澤龍彦総特集号に
「註のない文章について」という論稿を寄せて、澁澤と美術史家の文章の違いを論じ、美術史家が
「註を付ける」のは「まず第一に、そのことを誰が言ったのかを示すためであり、そのことによって、
自分自身の見解と、他者の見解とが、読者によってはっきりと分別できるようにするためである。」
と明言してた若桑らしからぬ論述なのが残念(;_;) 行き掛けの駄賃で更にメモっておくと、浅田彰&
島田雅彦『天使が通る』(新潮文庫,1992)では、「澁澤龍彦というのがたかだか高度成長期までの
文学者だったということだ。・・・それに、ヨーロッパがまだまだ遠く、洋書を手に入れるのも難しかった
から、あの程度でも素人は眩惑できたという事情もある。」云々と、浅田は相変わらず手厳しいね^_^;

村松剛『教養としてのキリスト教』(講談社現代新書,1965)所蔵本

安彦良和『イエス 愛蔵版』(NHK出版,2003)所蔵本

歿後も関連本が次々出て、二・二六産業の如き澁澤産業には結構出費した^_^; 「彦」の字見つからぬ(..)
タグ:絵画
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160723読んだ本

生きてるのにピクリともせず仰向けのままベランダ中央を占拠する蝉さんに丁重にお引取り願った(..)

【読んだ本】

中野京子『名画の謎 旧約・新約聖書篇』(文春文庫,2016)所蔵本

緊急入院で中断していたが、数日前から読むのを再開した本書(^^) その単行本は前に借りて読了も、
内容はすっかり忘れちゃってて、初読のように面白く読んでる(^^) ただ、「天まで届け」と題した
ブリューゲル『バベルの塔』に関する叙述、「なんと洗濯物まで干している。何年も何十年もかかる
仕事なのだ。上層階へ行けば行くほど、めんどうで下へ降りることはしなくなり、そこが生活の場と
化してしまう。」という件は憶えてた^_^; 文庫本より単行本の方が掲載図版は大きかったはずだが、
「洗濯物」を見つけられなかったからだろう(+_+) ソレよりも更に大きい同画の全図や部分拡大図が
載ってる芸術新潮2013年3月号も参照したけど、「洗濯物」が何処にあるか分からなかったし(;_;)
「森洋子のブリューゲル特別講義~ブリューゲル(父)の全真作を総ざらい」が同号の「大特集」で、
「塔の上階の通路には洗濯物や料理中の鍋があり、日常生活も行われています。」とあるのに(+_+)
李御寧『「縮み』志向の日本人』(学生社,1982)によれば、文庫本もまた「縮めた本」だそうだし、
文庫本の持つさまざまなメリットは享受してるが(蔵書構成、寝読・歩読など)、本書のような本を
文庫化するなら、一部を拡大した図版も収録するとか一工夫ほしい^_^; 「颯爽たる脇役」と題した
ドラクロワ『ヤコブと天使の闘い』について「彼[ヤコブ]の渾身の闘いぶりを受け、これは意外、
といった表情を見せる天使の顔が印象的だ。」と評するけど、小さすぎて「表情」まで分らんぞ^_^;
書庫の片付けで発掘されたメチャメチャ大判の『世界の名画 3 アングルとドラクロワ~新古典派と
ロマン派』(中央公論社,1972)に同画部分図あったので確認したけど、その「表情」は・・・微妙^_^;
だいたい同画は壁画で「715×485cm」もあるんだから(本書は「751×485cm」とする)、文庫サイズ
にするのは無理があるだろ(-_-) 漫画も原画の大きさを考えると、文庫化はどうかと思うけどね(..)
なお、同書には、松本清張によるドラクロワ論、「東方の恐怖と歓喜」も収録されてて興味深いし、
この『世界の名画』全24巻の連載に加筆した、高階秀爾『近代絵画史~ゴヤからモンドリアンまで』
(中公新書,1975)上・下巻が、実は初めて読んだ絵画史の本で、色々なことを学びましたね(^^)

安彦良和『イエス 愛蔵版』(NHK出版,2003)所蔵本

今日まで涼しかったけど明日から暑くなりそうなので1日も早く部屋を片付けてエアコン使いたい(;_;)
タグ:絵画
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160722読んだ本

何度も立ち止まってウチの門や庭にスマホを翳すポケモンGОらしき輩は住居侵入の下見のよう(-"-)

【読んだ本】

杉本苑子『歴史エッセイ 江戸散策』(旺文社文庫,1985)所蔵本

「くらしの諸相」の章の残りの2篇は、「伊勢参り今昔」と「白足袋と紺足袋」(^^) 日本列島の地震
発生の周期はほぼ60年が「定説」らしいが、江戸時代の伊勢参りの大流行もだいたい60年周期という、
星野之宣『ヤマタイカ』みたいな話から始まってる「伊勢参り今昔」は興味深い内容てんこ盛り(^^)
伊勢の神域を「心のふるさと」視し、太神宮を「日本人の祖神」「精神の拠りどころ」とする発想は、
「幕末から明治、それ以降にかかってつちかわれ、教育された結果、一般に定着した考え方」なこと、
「旅行業者、銀行、タクシー会社、ホテル業者からガイドまでを、一手にひきうけた」御師[おし]の
活躍のこと、伊勢参りという現象は「抑圧されたエネルギーの爆発といっても、その時々の社会背景、
政治情勢とつき合せて考察」する必要があることなど色々考えさせられる(^^) 「白足袋と紺足袋」は
明治三年の庚午事変(稲田騒動)についてで、章タイトルと合わない気もするが、内容に惹き込まれ
ながら一気に読み終えてしまった^_^; 仲の良かった蜂須賀小六を助けた稲田九郎兵衛は、家老として
関ヶ原の折にも「若き主人[小六の孫の至鎮]を補佐して去就を誤らせなかった」ので、蜂須賀家が
淡路も支配するようになると、稲田家は洲本の支城を預かり、「一万四千五百石という高録」となり、
「淡路島全土の領主のごとくふるまって、洲本藩、あるいは稲田藩と号し、本家すじに当る徳島藩・
蜂須賀家を、ときにはしのぐほどの力を持つに至った。」^_^; が、版籍奉還から廃藩置県への過程で
稲田藩の家臣は格下げされ、その多くは減俸にとどまらず暇を出されるということから、稲田藩側が
その分離・独立を政府に働き掛けたことに憤った徳島藩・蜂須賀家側はその一部が暴発して、洲本の
稲田家留守宅の家来や家族など無抵抗な女子や子供を襲うという事態まで惹き起こしてしまった(;_;)
結果、先代藩主が将軍家からの養子だった蜂須賀家とは違い、勤王の旗幟を鮮明にし官軍に与してた
稲田藩なのに、賊軍であった東北諸藩と同様に、北海道への移住を強いられ、また、後に「淡路島は
兵庫県に組み入れられて、二度と徳島に属することなく、両者の縁はかんぜんに切れ」てしまう(+_+)
「維新の大動乱という変革期を背景に、廃藩置県にともなって起こった士族社会の、プライドと経済
基盤の崩壊」による稲田騒動は、たしかに他の「お家騒動」とは「毛色がだいぶ変っている。」(..)
なお、「その藩命によって、とり鎮めに駆け向かった軍監の下条勘兵衛、弁事の牛田九郎は、・・・」が、
後の方になると「七月に入っていよいよ断罪の令がくだり、まず願成寺で屠腹した二条、牛田の両名に、
・・・」とあるのは誤植か(..) とまれ、読み応えのある一篇で本書を読み終えることが出来た(^^)

中野京子『名画の謎 旧約・新約聖書篇』(文春文庫,2016)所蔵本

安彦良和『イエス 愛蔵版』(NHK出版,2003)所蔵本

雨で更に涼しくなって、ティファールで淹れたコーヒーが飲み頃になるのも心持ち早くなった気が^_^;
タグ:歴史 随筆
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