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160930読んだ本&買った本

〈ワレワレハX星人ダ〉という台詞を聴きたくて動画検索してみたら「怪獣大戦争」は超面白そう^_^;

【読んだ本】

森銑三&柴田宵曲『書物』(岩波文庫,1997)所蔵本

寝床で数項目ずつ楽しみながら読んでいるので、まだ5分の1程度だけど、現時点で気になった文章を
メモっておく(^^) 「どのような凡書愚書悪書からも、摂取すべきものを十分に摂取し得る人は、最も
すぐれた読書家であらねばならぬ。」「どのような下らぬ書物でも、何か一つぐらいは取柄があるものだ
といった人がある。事実その通りであろう。よしまた今日の眼で見て、全然取るに足らぬ書物と思われる
ものも、後にはそれが時代を語ってくれる貴重な資料となる。」「いかなる凡書にも、何かしら得る
ところがあるといった。手にする者の心構え一つで、いかなる書物からも、何らかの養分を摂取する
ことが出来るはずである。」「一つの書物が読むに足るものであるかどうかは、具眼者ならば、その書
を瞥見しただけでも判別せらるべきである。著者の誠実な心から生まれた書物ならば、その書物の隅々
までも、注意が行届いているはずである。読者に対して、親切に出来ているはずである。」「よい書物
を知るというは、要するによい著者を知ることである。」「世の中に絶対的な善人も絶対的な悪人も
存しないのと同じく、書物にも絶対的な良書、絶対的な不良書というものはない。」「荻生徂徠は、
人材は疵物でござるといっている。そしてその疵物を自由に駆使するのが名君でござるともいっている。
徂徠のいわゆる人材に当て嵌るものが、書物の内にもあるわけである。そうした疵は疵として、その
書物を活用し得る人が真の読書家であろう。」「それでなくとも書物があり過ぎる。その上にも出過ぎ
ている。」「書名にも独創性を尊びたいといったが、人はやはり時代の裡に生きている。その時代を
超越することは困難である。」といったところかな(^^) 他の箇所にも付箋は貼りまくってるけど^_^;
なお、「書名」の項で、「江戸時代の笑話集」のソレが幾つか列挙された後、「これらは木村捨三、
宮尾しげを両氏の調べられたものに拠ったものであるが、」とあり、一昨日の購入本の著者が(@_@;)

池田弥三郎『百人一首故事物語』(河出文庫,1984)所蔵本

伊藤整ほか編集『日本現代文學全集 86 石坂洋次郎・石川達三集』(講談社,1980増補改訂版)

【買った本】

星野之宣『レインマン 03』(小学館ビッグコミックススペシャル,2016)

予約してたのが届いたが、ヤフーブログ版の4月16日に「よく理解できなかった01よりは分るんだけど
・・・いずれ日を改めて2冊じっくり通読するつもり^_^;」と書いた02巻とは読後感が違うといいな^_^;

杉本苑子『マダム貞奴』(集英社文庫,1980)
杉本苑子『歴史エッセイ 人間紀行』(文春文庫,1989)
杉本苑子『大江戸ゴミ戦争』(文春文庫,1994)
杉本苑子『一夜の客』(文春文庫,2001)
杉本苑子『聞き語り にっぽん女性「愛」史』(講談社文庫,1992)
杉本苑子『秋蘭という女』(講談社文庫,1992)
杉本苑子『片方の耳飾り』(中公文庫,1984)
杉本苑子『鳥影の関』(中公文庫,1986)上・下
宮崎市定『水滸伝~虚構のなかの史実』(中公文庫,1993)

久々に地元のブックオフ2店舗に立ち寄ったら「こらしめられてしまったわね」(Ⓒ西村しのぶ)^_^;
といっても、全て108円で内1冊はポイントで(^^) 焼け、染み、折れなど状態が良くないのもあるけど、
背に腹^_^; 店員が棚に並べてるの見てると、スピード重視でカバーとか折れ曲っても気にしてない(+_+)

ブログが再び「けふもすぎもと あすもすぎもと」状態になりそうな気もするが、どうなることやら^_^;
タグ:漫画 書物
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160929読んだ本

グリコの神戸ローストショコラがこんなに美味しいなんて、とステマめいたことを久々に書いてみる^_^;

【読んだ本】

『司馬江漢百科事展』(神戸市立博物館&町田市立国際版画美術館,1996)所蔵本

疲れは取れないし頭も痛いので、本など読める体調じゃないよ(+_+) 井上章一『キリスト教と日本人』
(講談社現代新書,2001)に「仏教の起源は、西洋のキリスト教にある。」とする椿説を(本多利明と)
司馬江漢が『無言道人筆記』『春波楼筆記』に記していることが詳説されていた(@_@;) 思い出して、
展覧会「司馬江漢百科事展」の解説図録である本書を本棚から探し出し眺めることにした(^^) 問題の
『春波楼筆記』の項もあり、同書中の「以上の江漢の回想には、実のところ、いくつかの虚偽あるいは
記憶違い、はぐらかしが見られる。」云々との評価^_^; 更に「蜆子[けんす]和尚像」の項を見ると、
「この絵に関連して『江漢西游日記』に興味深い記事がある。」として、実は江漢が聖パウロと思しき
「国禁のキリスト教聖人像を持ち歩いていた」由(@_@;) なお、同エピソードは、井上・前掲書には
出てないが、同項は続けて「江漢はキリスト教に対して深い理解も共感も抱いてなかったので、・・・」
としている^_^; 井上・前掲書は、江漢が『春波楼筆記』において「仏教は異端の宗教だから、学んでは
いけない・・・」と述べてたことも紹介してるので、仏教に関する「理解」は深かったのかと思いきや、
本書の「円通」の項に〈自慢の種であった地動説を真っ向から否定する須弥山説に江漢は大いに憤慨し、
『春波楼筆記』で円通を名指しで批判し、その著書を「文盲なるものをおどす謀事」としている。さらに
文化9年(1812)の京都滞在中、江漢は寺社奉行の家臣と身分を詐称して、円通にあてて詰問状を
送り付け、もし須弥山説を主張し続けるなら寺社奉行に訴えるなどと迫った。/仏典のみならず世界
の暦法に通じた円通にとって、権威的でヒステリックな江漢の態度は愚にもつかぬものと思えたらしく、
返答の中で逆にその用語の誤りを指摘し「篤と御思慮をめぐらしべく候」などとたしなめた。自らが
けしかけた論争で、またしても江漢は屈辱を味わうはめになった(この論争の一部始終は最近菅野陽
氏が紹介された『江教論天』で知ることができる)。〉とあって、江漢はマジでどうしようもない奴だなぁ、
とつくづく思ったわ(-"-) にしても、本書は目に留まった項目を読むだけでもメチャ面白い(^^) この
展覧会図録のことを推賞する芸術新潮のベタ記事を見て、わざわざ買いに出掛けた甲斐があった(^^)v

森銑三&柴田宵曲『書物』(岩波文庫,1997)所蔵本

トロロアオイは一日花の由(..) BGМをラベック姉妹ハンガリー舞曲集からクラッシャージョウへ(^^)
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160928読んだ本&買った本

59000円の言い値を見た後は14849円すら安いと感じられてクラッシャージョウCD2枚組買っちった^_^;

【読んだ本】

長尾三郎『週刊誌血風録』(講談社文庫,2006)所蔵本

今日は某学会ゆえ、昨日から『発表論文集』読みに専心したため〈第二部 わが青春の「黄金の日々」〉
の最後となる「7 小奴といひし女の・・・・・・」しか読めず(+_+) 「啄木との、わずか七十日たらずの交際が、
その後五十余年間、小奴―近江ジンの人生に断ちきれぬ深い愛と影響力を与えてしまった」話で
珠玉の小品だった(^^) 〈歌集『一握の砂』には小奴をうたった十数首の歌が入っている。釧路の小奴―
近江ジンにも、世間の興味が寄せられ、彼女に会い、啄木の話を聞く目的だけで、釧路まで旅してくる
ものが多くなった。/一方、彼女の人生にも変転があった。四十歳頃、養父が死に、「角大近江屋」
という旅館を引き継いで女将になったが、経営を任せていた実弟の不手際で人手に渡る破目になった。
京都で生んで、女手一つで育ててきた愛娘の貞子は、成人して結婚すると間もなく死亡した。」(+_+)
啄木研究家の釧路市公民館の丹葉節郎館長(金田一京助と並び、彼女の死を知らされた一人)に対し、
「釧路を去ることにしました。誰にも知らせずにそっと去りたいのです」と突然告げてきた彼女(..)
丹葉館長の説得で「せめてもの内輪の惜別の宴をひらくことに」なり、料亭で若い芸妓が花柳徳保振付
&杵屋小三子作曲の「小奴に寄せる啄木の歌」を踊ると、この歌と踊りに「小奴―近江ジンの老いた目
にみるみるうちに涙があふれ」た由(;_;) そして、〈「十一月二日、霧の深い夜でした。ごく小人数に
見送られて、近江さんは列車にのりました。〝釧路は忘れられません。思い出が、いっぱいありすぎ
ます〟と、車窓から顏を出してつぶやいた近江さんの声が、まだ耳にのこっています。/近江さんは
〝啄木の小奴〟が、いつまでも老残の身を人の目にさらしていたら、啄木の歌のイメージがこわれて
しまう。それを避けたかったにちがいありません。死ぬときはだれも知られぬ、遠い地で死のう、そう
決心していたにちがいないのです」/そう語りながら、丹葉館長の瞼にも光るものがあった〉(;_;)

井上章一『キリスト教と日本人』(講談社現代新書,2001)所蔵本

【買った本】

西山松之助『家元ものがたり』(中公文庫,1976)
宮尾しげを『旅に拾った話』(中公文庫,1990)

ここ数年は大会の会場が同じなので毎年お昼の休憩時間には少し歩いたところのブックオフへ行く^_^;
数年前には海音寺潮五郎の「名作」(司馬遼太郎の評)『二本の銀杏』の一冊本である新潮文庫版が
ゲットでき、その帰りは台風で電車内に数時間も閉じ込められたけど、非常に充実した読書時間に(^^)
今年は著者も書名も全く初見の2冊を各108円で購入(^^)v 店舗特製(?)の栞を挟んでくれてた^_^;

桑田忠親『古田織部の茶道』(講談社学術文庫,1990)
杉本苑子『女人古寺巡礼』(講談社文庫,1996)

ブックオフに行く途中に去年はなかったはずの古本屋を発見し寄ると非常に趣味の良い品揃え(@_@;)
単に小生好みの本が並んでただけなんだけど、近所だったら毎日通って1日2~3冊は買いそうだ^_^;
前者は400円で後者は200円だったが(税抜)、後者は小口とか変色もカバーは全くの新品状態の謎(@_@)

文献を読むのも大事だが、やはり現場の方の話を伺う方が楽しいし勉強になるなと改めて思った大会(^^)
タグ:回顧録 和歌
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160927読んだ本

今年は無理かと思われたトロロアオイが昨日の朝咲いたが朝日に背を向けてたし今日は萎んだまま(..)

【読んだ本】

長尾三郎『週刊誌血風録』(講談社文庫,2006)所蔵本

また再放送されるSEEDをとりあえず録画視聴しようとしたら、HDが一杯(+_+) 朝日の番組評で
好意的に書かれてた先日のNHKのドキュメンタリーの録画を視聴するもナレーション原稿を書いた
であろうNHKの記者の(取材前後に不可欠な文献調査も含めて)取材不足が露骨に感じられたので
躊躇することなく消去(^^) 刑務所の被収容者の居室で夜間に「消灯」はありえんだろ^_^; また他にも
色々とやることがあって、〈第二部 わが青春の「黄金の日々」〉の「5 高見順の死と川端康成」と
「6 さらば『女性自身』」しか読めず(+_+) 前者で取り上げてる福岡筑豊山野鉱業ガス爆発事故での
「二十八歳の、恋愛結婚して八ヵ月目に未亡人になった女性」の発言はメモしたい(;_;) 〈勝ちゃん
(彼女は、亡き夫をそう呼ぶ)が、まだ生きているとき、私、いったとです。「夫婦は、いっしょに
死ぬべきもんでっしょう。だから、夫が死んでも生き残っている妻を未亡人―――未だ亡びぬ人って
いうんでしょう。勝ちゃんが死んだら、私も死ぬわ」「それはいかん」と、勝ちゃんはいいよったと
です。「いくら愛しあった夫婦でも死ぬときはべつべつたい。だからこそ、いっしょにいる時間は貴重
で、大切にせにゃいかんのだ」って・・・・・・。〉(;_;) 後者は自らも関わった「光文社闘争」を詳述した後、
堤義明の「結婚披露パーティ[ママ]」の取材話(@_@) その豪華な出席者たちが紹介されるが、
「政財界の重鎮たちが勢揃いし」ていて、「来ていないのは天皇ご一家だけという感じだね。」と著者
(@_@;) 「今でこそ芸能人カップルの億単位の披露宴は珍しくもないが、昭和四十一年当時、一千万円
以上の披露宴は史上初ともいうべき破格の豪華版であった。」と回顧しつつ、その後の新郎の転落にも
触れて「勝ったものがいつまでも勝ち続けるわけではないな」ということが、ふと思い浮かんだ由(..)
同披露宴は著者にとり「『女性自身』最後の年になる昭和四十一年、最も印象に残っている取材」ゆえ
取り上げただけでなく、カッパブックスで〈'60年代のベストセラーキング〉と言われた神吉晴夫社長や
役員の黒崎勇ら光文社最高幹部が光文社闘争で総退陣させられた盛者必衰も重ね合せているのかも(..)

井上章一『キリスト教と日本人』(講談社現代新書,2001)所蔵本

26日まで残金支払を猶予したのに加害者から体調悪くて振込に行けなかったので来週まで待ってほしい
と昨夜メールがあったので、御家族に振込をお願いしたら如何?とレスしたら、本日111240円振込確認。
タグ:出版 回顧録
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160926読んだ本

声帯労働者とはよく言ったもので、しかも、頭もフル回転させたから流石に今日はぐったりちゃん(+_+)

【読んだ本】

森銑三&柴田宵曲『書物』(岩波文庫,1997)所蔵本

のんびり数篇ずつ読むことにしたが、教えられ考えさせられる本(^^) 「はしがき」で「無用の書」と
卑下するのは、原著が出たのが1944年3月という大変な時期だからだろうけれど(1948年に増訂版)、
不思議に思えたのが、「書物過多の現状」という項が立てられ、「書物の出版量の激増しているのに
反して、その実質は往昔に比して下落して来ている。近来は殊にその傾向が甚しい。書物の氾濫という
ことは要するに凡書の氾濫を意味しており、千百の新刊書中、一、二の良書を見出すことが困難と
せられる。ただ售らんがための、その場限りの書物があまりに多過ぎる。」という件など読んでると、
まるで今の話のように思えてくること( ← この現状認識はあくまで個人的な印象だけど)(@_@;)
森銑三は「かような書物過多、出版物過多の状態にあるということは、読書家のためにも、書物その
もののためにも、好ましからざることどもといわねばならぬ。要するにあまりに安価な態度で書物が
作られ過ぎている。」として(書物は「多くの人々の労力の結晶」ゆえ「粗略に取扱うことをしたく
ない」という信条が根底にあるのだろう)、「書物をかように安直なものとしてしまった責任の一半は、
利慾以外に何物もない出版業者が負うべきではないかと思う。」と責める^_^; 「出版業者」の項でも
「売れそうな書物でなくては出そうともしない。あるいは売れそうな書物なら何でも出そうとする。
そうした態度があまりにも露骨であったりする。出版界を見渡しても、信用のある出版業者というもの
があまりになさ過ぎる。」と厳しいんだけど、もし森が生きてたら現在の出版業界をどう見たかしら^_^;
「出版機構の欠陥」の項で「著述家の手で、著述の原稿がまず成って、それを出版業者が引受けて出版
する。それが順序である。著述家が主であり、出版業者は従たるべきである。しかし実際そうではなく
て、その反対となっている。出版業者が企画を立てて、その企画に依って、著述家に原稿を作らせる。
そしてそれを出版する。即ち出版業者が主で、著述家は従となっている。」とあるのも気になった(..)
「'60年代のベストセラーキング」光文社の神吉晴夫社長が創刊したカッパブックスについて、光森忠勝
の「神吉晴夫とカッパブックス」(ノーサイド1996年3月号)は〈それまでの本作りは「エライ先生の
原稿を編集者がおしいただき、読者に下げ渡す」という考えが支配的だった。それに対して、本の企画
を編集者がたて、その内容にそって著者に書いてもらったのが、カッパブックスだった。それゆえ、
編集者を出版プロデューサーと呼んだ。〉と、「創作出版」と称した神吉の方法論を紹介してるけど、
実は神吉の独創ではなくて、戦中・戦前の本作りの一般的な方法を復活させただけだったのかしら(@_@)

井上章一『キリスト教と日本人』(講談社現代新書,2001)所蔵本

池田弥三郎『百人一首故事物語』(河出文庫,1984)所蔵本

僅かな期間限定ポイントのために千円の値引きもされずに2700円または3132円の本を買うのは馬鹿だな^_^;
タグ:出版 書物
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160925読んだ本

やらなきゃいけないことが多過ぎてパニクってるのに久しぶりの快晴で気温も25度を超えてる(@_@;)

【読んだ本】

長尾三郎『週刊誌血風録』(講談社文庫,2006)所蔵本

〈第二部 わが青春の「黄金の日々」〉の続きを読んだ(^^) 「4 吉永小百合インタビュー」だけど、
映画撮影中で何度お願いしても断られるので、宣伝担当者に対して「直接会うのが無理なら、質問書を
出すから、それにあなたが答えてもらって、私に話すという方法はどうですか」と提案^_^; その結果、
「南ベトナムの戦争をどう思いますか?」という質問にも答えてる(@_@;) でも、著者は「もっとも
本人が本当にこう答えたのかどうかは今でも私は疑問に思っているけれども。」って^_^; これじゃあ
伊藤律架空会見記( ← 古いね^_^; 今は「エアインタビュー」と言うべきか^_^; )と変らんぞ(+_+)
安直な取材活動から一転、昭和39年に皇太子夫妻が「秩父市で地元の働く若い世代と懇談」したのを
誌面に再現した裏話(@_@) 同行取材してないから、その出席者「を一軒一軒訪ね、座談会の模様を再現
していくのは根気と労力を要する取材だった。出席者の間にも記憶の齟齬があるから、座談会の発言順、
その内容、進行状態の正確を期すためには、何度も確認作業が必要で、一人では手に余るような取材
だった。」(@_@) でも、後日デスクの児玉隆也(淋しき越山会の女王!)から「宮内庁を回ったらね、
皇太子殿下があの記事を褒めていたそうだ。テープを再現したんだろうけど正確だって。だからぼくは
いったんだよ。『とんでもない。あれは記者が一人ずつ取材して回って座談会の模様を再現したもの
です』ってね。そしたら感心していたよ。ご苦労さまでした」と労われた由(^^) 「(育児にはとくに
ご熱心なだけに心から同情されるように、なんどもうなずかれる)」といったように「女性週刊誌では
会話の羅列ではなく、美智子妃の心情まで表現するこの( )の部分が特に取材のポイントになるので
ある。」ということで、丹念な取材活動が窺われ敬服m(__)m 座談会再現で思い出したのが、諸橋轍次
『孔子・老子・釈迦「三聖会談」』(講談社学術文庫,1982)だけど、何故3人なのに、鼎談ではなく
「会談」なのかな(..) 諸橋大漢和に当たれば分るのかしら^_^; でも、「ヤルタ会談」とかあるか^_^;
同書の執筆過程で「思いもよらない難関」があったことが、その「序」で述べられてた(@_@)「自分は
従来若干漢文を修めてきたつもり」だから、漢訳の仏典は「他の人びとよりはいくぶん理解に有利で
あろう」と「一種のうぬぼれに近い自負心みたいのもの」があったのに、「むしろ、なまなか漢文を
学んでいたことがさまたげになることをさえ感じた。」由(@_@;) 色々考えさせられた話だった(^^)

池田弥三郎『百人一首故事物語』(河出文庫,1984)所蔵本

とりあえず明日の準備せにゃ(+_+) 期間限定ポイント失効まで残り6日弱(@_@;) 本読む暇もない(;_;)
タグ:出版 回顧録
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160924読んだ本&買った本

そろそろ楽天ポイントの使い途を考えねばならないが買っても損しない面白そうな本はないかしら(..)

【読んだ本】

足利健亮『NHK人間大学 景観から歴史を読む~地図を解く楽しみ』(日本放送出版協会,1997)所蔵雑誌

昨日の杉本苑子『影の系譜~豊臣家崩壊』(文春文庫,1984)の「あとがき」に、「最後に、いま一つ、
『影の系譜』の文中に登場する巨椋ガ池築堤工事については、京都大学助教授足利健亮氏の御研究を
全面的に参照させていただいた。ここに明記し、あつく御礼申しあげたい。」とあり、本棚の奥から
本誌を引っ張り出して、久しぶりに読み直した(^^) これは、「NHK学園通信講座 受講テキスト」
と記載されてるように、1997年夏に教育テレビで放送された「NHK人間大学」のテキストで、後に
(おそらく加筆された上で)同版元から同タイトルでNHKライブラリーとして翌1998年に刊行され、
更に『地図から読む歴史』と改題して講談社学術文庫に2012年に収録された(^^) 内容は歴史地理学で、
メチャクチャ面白いことは公知の事実(^^) そもそも地理学自体が〈諸科学の母親〉と評されるように
アプローチが多角的で発想も豊かな研究領域なのだから、まして歴史とクロスすれば知的興趣に満ちた
学問となるのは当然だと思うね(^^) ただし、念のため記しておくと、〈諸科学の母親〉と評したのは、
1920年のアメリカ地理学会会長就任講演でのイザヤ・ボウマンで、それは誇りというより地理学という
ディシプリンの確立・維持への悩みの告白だった、と大島襄二『文化地理学序説』(理想社,1976)で
読んだ、知ったか振り^_^; 杉本が参照した研究とは、本誌の〈第9回 豊臣秀吉の「首都」作り②〉で
論じられてたものと思われるが、杉本の小説ではイメージできなかったけど、本誌には巨椋池の図など
が幾つも載ってて図解されてるので理解できた(^^)v 個人的には「第10回 徳川家康の江戸選地理由」が
特に面白いね(^^) 潮見坂と富士見坂が幾つもあるように、「死を見」てもなお「不死身」とはね(@_@)
しかも、同回末尾は、秀吉が最後に城地とした「伏見」も「不死身」と通音であるとダメ押し(@_@;)
ただ、天馬空を行くが如し著者の発想ゆえ、「第1回 地図と地名に残された先人のシグナル」の冒頭
で論じられている、近江八幡市の八幡山が鶴翼山と呼ばれた由来についての考察に対しては、高島俊男
の「鶴翼の陣」(同『お言葉ですが・・・③ 明治タレント教授』[文春文庫,2002]所収)が例によって
手厳しく批判してる^_^; だけど、琵琶湖の〈船頭さんが「カクヨク」なんて言うのだろうか〉という
批判に関して言えば、次のブログを読んだら、高島の方こそ「いささか勇み足」のように思えたね^_^;

  http://blog.goo.ne.jp/afuminonemurima/e/be6f7d6d8d891eb4665228a7785a6f20

池田弥三郎『百人一首故事物語』(河出文庫,1984)所蔵本

伊藤整ほか編集『日本現代文學全集 86 石坂洋次郎・石川達三集』(講談社,1980増補改訂版)

【買った本】

芸術新潮2016年10月号

特集は「ダリって ダリだ? 10年ぶりの大回顧展開催中!」というオヤジギャグで、次号の特集もまた
「美魔女画の巨匠 クラーナハにくらっ」とあり、見た瞬間に眩暈が^_^; 上手いしイマジネーションの
豊かなダリの作品は凡人の小生など眺めてるだけで楽しい(^^) 「永遠の女神 ガラに生き、ガラに死す」
というコラムを読み、ガラも登場する「美女と芸術」特集号の芸術新潮1990年6月号を探し出した(^^)v
第2特集は「時代と闘い、時代を超えた女性画家 メアリー・カサット」で読み応えがありそうだけど、
紹介されてる画をパラパラめくってると、ベルト・モリゾを連想^_^; 前橋重二による「ヒエロニムス・
ボス没後500年 突如湧き立つ真贋論争!」は面白そう(^^) 本誌2014年9月号の特集が「中世の大画家
ヒエロニムス・ボスの奇想天国」で、その中には「ヒエロニムス・ボス 全真作はこれだ!」との記事
(小池寿子解説)もあるので、読んだら参照しよう^_^; 玉蟲敏子による「わが画業に一点の曇りなし!
鈴木其一の絢爛たる軌跡」で紹介されてる《百鳥百獣図》は若冲より動物が可愛いいなぁなんて思って
いたら、「若冲《乗興舟》の別バージョンも!第六次久保惣コレクション大公開」の記事もあった(^^)

宮城谷昌光『呉越春秋 湖底の城 五』(講談社文庫,2016)

16日に取り寄せを頼んで(代金は支払済!)、20日お昼に入荷の連絡があって、今日受け取った(^^)
三巻までは読了も、四巻から購入も未読のまま、完結してから一巻から再読して通読するつもり^_^;
ただ、挟まれた栞に「伍子胥篇」とある上に「巨弾連載の序章」とあり、まだ「序章」かよ(@_@;)
宮城谷の中国史作品は愛読してて文庫本でコンプリートしてるけど、架空登場人物が多過ぎる感(..)

『2016 Health Diary』の記録を見ると今月は降らなかったのが4日しかなく今また小雨がパラパラ(+_+)
タグ:絵画 歴史 地理
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160923読んだ本

こんな日は「C1000 ちょっと濃いめの優しいレモン」が飲みたい(..) 飲みたい(..) 飲みたい(..)

【読んだ本】

杉本苑子『影の系譜~豊臣家崩壊』(文春文庫,1984)所蔵本

活字が小さくぎっしり詰まっている上に480頁もあるから、今なら上・下の2巻に分けて出ただろうし、
寝床でのんびり10日ぐらいかけて読む予定が、一気に読了してしまい、読書計画が狂ってしまった^_^;
ストーリーテラーぶりを発揮する著者の短篇作品とはチト違い、聚楽第の完成から大坂城の落城までの
〈豊臣家崩壊〉の歴史を歴史小説の王道を行くようにじっくりと描いているので実に読み応えがあって、
著者の長篇作品(数作品しか読んでないけど^_^;)の中で小生的にはベスト(^^)v 豊臣家に流れている
「狂気の血」が本書のモチーフとなってて、「家系に潜む狂気の血」が木下弥右衛門から秀吉へと流れ、
更に、秀吉の姉・とも(日秀)の胎を通して、秀次(殺生関白)、秀勝(秀吉の養子)、秀保(秀吉の
異父弟・秀長の養子)の3兄弟が享け継いでいるという「狂人の血すじ」(@_@;) 秀吉の悪行や事績
を「狂気の血」に帰責し解釈してて面白い^_^; 聚楽第の番衆詰め所に政権批判の落首の紙が貼られる
と「番所の壁に貼ってあった以上、そこに詰める者全員の咎だ」として、「当日の番に当っていた番衆
ことごとくを捕えさせた。七条河原に曳き出しての処刑は、しかも残酷をきわめていた。うしろ手に
くくりつけておいてまず、第一日目には十七名すべての鼻を削ぎ、二日目に耳を切り、三日目には目を
刳り抜き、四日目に至っては逆さ磔にかけるという言語に絶したものだったのである。」(+_+) また、
「建築をはじめ様々な土木事業に見せる異常性癖―――。そしてそれは、新しい熱中の対象が現れると、
加虐の快感をむさぼりでもするかのように前に手がけた対象を壊ち棄てるところに、いよいよ不可解な
むら気の特色を露呈した。/〝普請狂い〟と呼んで世人は秀吉の、修築と破却のくり返しに首をかしげ
合った。」といった「晴れたと思えば曇り、曇ったと思えば晴れる」秀吉の気性・気色も、たしかに
「むら気や移り気とだけでは片づけきれない危険な徴候」とも思えてくるから、「加虐を快感とする」
「狂気の血」の故かと納得させたくなる(+_+) なお、一方で本書は「脳病」や「脳の病変」と表現し、
例えば「奇矯な振舞いのすべては脳病ゆえ」としてるけど、こちらの方が得心できるかな^_^; だって、
「秀頼が死に、とも自身がみまかれば、木下弥右衛門を根として広がりかけた呪わしい狂気の系譜にも、
終止符が打たれる。」とラスト近くにあるけど、「権位にいて驕らず不相応な野心を抱かず、だれにも
つつましくへりくだって、けっして表立とうとせずに生きてきた」主人公格のともが説明できないから(^^)
それにしても〈秀吉などは、まして遠慮のなさをまる出しに、面と向かってさえ、/「姉者の子では
あるけれど、どうも三人の伜ども、三人ながら出来がよいとは世辞にも言えぬなあ」/こきおろした
ことが一再ならずあった。〉とあるけど、秀次の残虐さ(「殺生関白」と呼ばれてたのは知ってたが、
それが「摂政関白」の捩りだったとは、恥ずかしながら本書で知った^_^;)や秀勝の自我肥大よりも、
秀保が大馬鹿野郎すぎて読んでて腹が立つ(-"-) また残酷なシーンが多いから、本書は読んでて気分が
滅入ってくる嫌いもあったけれど、ラストも近くなって登場する東福寺の僧・玄隆西堂(「隆西堂」と
呼ばれてる)が一服の清涼剤(;_;) そのお蔭もあってか、秀次もその最期は良かった(;_;) その後で、
謎の男が登場して、誰? 途中で消えたヤツいたっけか? あるいは出て来なかった歴史上の人物か?と
頭をフル回転させたけど思い付かず、ともによる推理を読んで、あぁ~!と最後の最後になって著者の
小説巧者ぶりを改めて見せつけられたわ^_^; 単行本のと同一っぼい「あとがき」も興味深い内容(^^)
この作品は「歴史と旅」誌に「北政所お寧々」と題して連載していたのを単行本化の際に改題したのは、
「たまたま今春からNHKで『おんな太閤記』というテレビドラマがはじまったため、実際のスタート
はこちらのほうが早かったにしろ、便乗のように受け取られるのが嫌だったことと、それに何よりは、
お寧々を書くつもりがいつのまにやら路線変更をきたし、とも中心の作品になってしまったことに由る。」
とあって、著者は気っ風がいいよね(^^) ところが、そこから一騒動(@_@;) 秀吉の異父妹・旭姫は
「前半生はほとんどわかっていない」そうで、「少女時代、娘時代の名も、将来、新史料でも発見され
ないかぎり、今のところ不明と断じるほかない。/でも小説の場合、名無しでは書き進められないので、
私は彼女にきいと名をつけ、村のお百姓と夫婦にさせ、男を仮りに嘉助と名づけた。」由(^^) つまり、
秀吉ファミリーに関し「・・・実の名の中に、虚の名を一つと、虚の人物を一名混ぜた・・・」わけだが、
「・・・困ったことに『おんな太閤記』のスタッフたちがこれを実名と思いこみ、ドラマの中で使って
しまった。」(@_@;) しかも、日本放送出版協会は『ドラマストーリーおんな太閤記』なる本を出し、
27万部も売り尽くしたとか^_^; 「ご存知の通り、大河ドラマの作り出すフィーバーは、数かぎりない
あやかり現象を生む」として、これらの架空の名前が独り歩きし、何十年か後に定着してしまうことを
恐れた著者は、面識のある『おんな太閤記』作者の橋田寿賀子に話をすると、チーフプロデューサーが
「まったくこれは、NHK側のミスで、橋田氏には関係ございません」と釈明・謝罪してきたという^_^;
また著作権を侵害したので著者に対して誠意を示したいと日本文芸著作権保護同盟にNHKが相談した
ことまで著者の耳に入ってきたが、著者としては「史実でない名が、史実として定着しかねない危険を、
当事者一致して防がねばならぬ」という一点のみで、NHKから一銭一厘受け取る気もなければ、また
謝ってもらう必要もないと、ここでも気っ風の良さを示してる(^^) NHK側も著者の気持ちを虚心に
受け止め、話し合いの結果、「きい、嘉助の名はフィクションである」旨を、チーフプロデューサーは
毎日新聞夕刊の文化欄に書き、著者は単行本の「あとがき」にそれぞれ書くことなどを合意した由(^^)
〈NHKにおける橋田寿賀子の優越的地位〉やNHKの「ひとの小説から、歴史上の人物名を流用する
などといういささか安易すぎた取材態度」が判ったのも面白いけど、「歴史の虚実を洗い出し、骨格を
できるだけ事実で組み立てた上で、なお埋め切れない空白部分にのみ虚を充填してゆくのを、歴史小説
を書く上での基本姿勢と、日ごろ私は考えてきた。」という著者の信条が明らかになって興味深い(^^)

池田弥三郎『百人一首故事物語』(河出文庫,1984)所蔵本

伊藤整ほか編集『日本現代文學全集 86 石坂洋次郎・石川達三集』(講談社,1980増補改訂版)

試しに引っ越してみたけれど、いずれ新着記事一覧&ランキングに表示されない設定にしてみるかも(..)
タグ:小説 歴史
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160922読んだ本

秋季彼岸法会のため雨の中お寺を目指し尾根伝いに歩くも本が読めないので眼下を走る電車を眺めた(^^)
寺の帰りに(元日以外は)必ず立ち寄る駅前の図書館で本を返却し別の本を借りた(^^) 日記みたい^_^;

【読んだ本】

長尾三郎『週刊誌血風録』(講談社文庫,2006)所蔵本

続けて〈第二部 わが青春の「黄金の日々」〉に突入も、内容が濃い上に重いのもあって半分で満腹^_^;
吉展ちゃん誘拐事件と福岡筑豊山野鉱業ガス爆発事故の取材話というマジ重い話(;_;) だが、一転して
「2 アラン・ドロンの夜をキャッチせよ」という追跡取材てゆーかパパラッチの話を置いてるとこは、
何でもありな週刊誌的構成だけど、その間に著者が「記者として一本立ちできた」契機となったという
ルポ「無人島に生きる奇妙な男ひとり女ひとり」の取材話が、挿話として入っているのが良かった(^^)
「南紀の海に、おき忘れられたようにポツンと浮かぶ小さな島」、島に「住むものはヘビと、ムカデと、
山ネコと・・・・・・そして男がひとり、女がひとり、飼い犬が一匹。男と女は夫婦ではない。」(@_@)
これだけでも興味津津なのに「私が聞き出す二人の人生は、片や修羅の生生流転、片や菩薩行と、
全く相容れないものだった。」とはね(@_@;) 「島にはあばら家が一軒だけ風雨にさらされて建っている。
奥の三畳間が音吉の部屋で、手製らしい粗末な仏壇に古新聞から切り抜いた弘法大師の画像が張って
あった。音吉はいつもミルクの空缶に線香をたて、ナツエに背を向けたまま、お経をあげている。」(..)

池田弥三郎『百人一首故事物語』(河出文庫,1984)所蔵本

伊藤整ほか編集『日本現代文學全集 86 石坂洋次郎・石川達三集』(講談社,1980増補改訂版)

このブログは全く「日記」めいたこと書いてこなかったし、やっぱり「本」へ引っ越すべきかしら(..)
タグ:出版 回顧録
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160921読んだ本

宇宙は熱いが懐は寒い(;_;) クラッシャージョウは音楽もいいし欲しいのだがブルーレイとは残念(+_+)

【読んだ本】

長尾三郎『週刊誌血風録』(講談社文庫,2006)所蔵本

よく使われてるのは見るし、自分でもフツーに使ってきたけど、「血風録」という言葉は、手元の辞書
(『大辞林』初版第一刷)には載ってない(@_@) ノンフィクション作家へ転身するまで、「ほぼ週刊誌
創成期からその歴史とともに毎週走ってきた」「四十年以上におよぶ」「週刊誌生活」「週刊誌人生」
を振り返った本書を読み始めたが、予想以上に面白い(^^) 皇太子御成婚と共に訪れた「テレビの時代」は、
同時に「週刊誌の時代」の幕あけだったこと、出版社系週刊誌の先陣を切った「週刊新潮」の創刊
・成功に続いたのが「まず女性週刊誌の続出」だったことなど、歴史認識を新たにさせられたぞ(@_@)
「ミッチー・ブーム」を考えれば、当たり前なんだろうけど( ← 結果論ですな)、面白いかったのが、
皇太子の婚約発表直後の昭和33年12月第1週に創刊の「女性自身」誌の特集が、それに「便乗した
記事は一つも載っていなかった。」上に、〈巻頭に社会派的な硬派記事「松川事件」をもってきた〉とは、
あまりに意外(@_@;) 当然のことながら「創刊号は、実売部数が五〇パーセントを切る記録的な惨敗」
になるわけだが、同誌編集長の黒崎勇が凄いのは、「一号で編集方針を大転換し、創刊第二号(十二月
十九日号)では、三つの特集のうち二本を〝ミッチー〟関連の特集で埋めつくし」たこと(^^) しかも、
その〈創刊第二号のトップ記事は、「学習院に才媛はいなかった?」というタイトル〉だし、更に更に、
〈二つめの特集では「北白川肇子さんの恋 解放されたお妃最有力候補」という四ページの特集〉で、
ともに読みたくなる記事だわな^_^; この後も皇室記事を連打し、「果ては〝皇室自身〟とアダ名さえ
ついた」そうで、「創刊から数ヵ月で先行の『週刊女性』を抜き去り、売り上げも黒字に転換して」、
後に「百万部雑誌になった。」のも頷ける(^^) 斯くも「・・・『女性自身』は当時、爆発的に売れていた
女性週刊誌だけに、かなりの影響力を持っていた。」ことは、「BG(ビジネス・ガール)」という
言葉が「ОL(オフィス・レディ)」に替わった事実からも裏書される(^^) 例えば、小林信彦『現代
〈死語〉ノート』(岩波新書,1997)が「BG」を取り上げて、「東京オリンピックを一年後に控えて、
売春婦とまぎらわしい〈BG〉は好ましくない」としてNHKが1963年9月に使用を中止し、〈十一月
に「女性自身」が代案を募集し、その一位がオフィス・レディだったことから、・・・/ちなみに二位は
オフィス・ガールだったが、・・・〉云々と説明する(^^) この話は超有名で、小笠原祐子『OLたちの
〈レジスタンス〉~サラリーマンとOLのパワーゲーム』(中公新書,1998)も、吉沢典夫&石綿敏雄編
『外来語の起源』角川書店に依拠して、「読者投票の結果・・・決まったという経緯があるそうだ」と
記してる(^^) だが、本書によると、この「読者投票」の結果は本当はオフィス・ガールの方が上位で、
著者らが話し合って「最終的に順位を入れ替え」オフィス・レディを「トップにもってきた」由(@_@)
「誌面に公表された投票総数や票数にも実は水増しされた作意[ママ]が隠されていた」だけでなく、
〈編集部に届いた「BG廃止に大賛成」という速達便〉の読者「体験談」も実は「・・・編集部の〝作り〟
だった。読者にわかりやすく訴えるために、この手の創作は許容範囲と考え、誰も問題にしなかった。」
というのだから、畏れ入ったわ(@_@;) こんな「詐術」を過去にしていたなら、他の記事でもしてた
だろうし、今も行なってたとしてもおかしくないね(-"-) とりあえず「第一部 『女性自身』は〈毎週が
戦争〉」を読んだが、面白い(秘)話がてんこ盛りで、さまざまな人物が登場していて興味深いし、
また名編集者の名言が散りばめられてて、時間があればここにメモっておきたい(^^) 付箋大量消費^_^;

杉本苑子『影の系譜~豊臣家崩壊』(文春文庫,1984)所蔵本

池田弥三郎『百人一首故事物語』(河出文庫,1984)所蔵本

6時間かけても新しい更新プログラムのダウンロード出来ず(+_+) Win10にしなかったから嫌がらせか?

[追記161001]

『週刊誌血風録』第四部4には〈『女性自身』では前述したように「BG」から「ОL」に変えたが、
ライバル誌の『ヤングレディ』はまだBGという呼称にこだわっている。〉とあった^_^;
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