So-net無料ブログ作成
検索選択

161010読んだ本

先週末に発売された文春文庫の新刊を買いに行って、マジでびっくらこいたの巻(@_@;) 行ったのは、
某大学の購買部で、コミックの新刊も『監獄学園』なんかは必ず入るのに、萩尾望都や西村しのぶ等は
一冊も入荷しないような店とはいえ、文春文庫の今月の新刊が何一つ入荷してなかった(+_+) その店は、
紀伊国屋書店が運営しているのに、ナンなんだろうね(-"-) そんな事態も予想して予め用意しておいた、
著者名と書名に「文春文庫」と書いておいたメモを店員に渡して、取り寄せをお願いした(^^)v しばし
待たされる間、店の一角に設けられた「文春文庫の100冊 本の森フェア」なる展示を眺めていたところ、
笑顔の素敵なお姉さん店員2人(推定30代?)が、小生の持参したメモと一緒に、在庫検索した結果を
プリントアウトした紙を示しながら「この本は、〝文春文庫〟にはなくて、〝文藝春秋〟というところ
からは出ているのですが、それで宜しいですか?」(゚ロ゚;)エェッ!? 検索結果の「判型」の項が「文庫」と
なっているのを目で確認し、「〝文春文庫〟は〝文藝春秋〟が出してる文庫のことですよ」と教えて、
そのまま注文手続を済ませた(毎度のことながら代金は引渡時ではなく前払いという不可解)(@_@;)
あまりの衝撃で、その帰り道に、海音寺潮五郎の傑作『明治太平記』の主人公がラストシーンで呟く
名台詞が口を衝いて出たよ、 「・・・・・・ああ、日本は、どこへ行くのだろう・・・・・・」(;_;)

【読んだ本】

森銑三&柴田宵曲『書物』(岩波文庫,1997)所蔵本

本書も半ば近くまで読み終えたので、付箋を貼った箇所から気になる件を先日に続きメモっておく(^^)
坪内祐三『文庫本を狙え!』(ちくま文庫,2016)は、「感想や批評の言葉もなく、そうだそうだと、
つぶやきながら読み進めるだけ」と本書に関し述べてるが、読書家というほどでもない小生としては、
必ずしも「あるある尽くし」のつもりでメモってるわけではなく、あくまで「気になる」だけね^_^;
「そうした理由から、人の持て囃す、その時々の流行の書物をも、特に読もうとするにも及ぶまいと
思うのである。」「要するに書物についても、己の心から要求する書物を求めて、それを読むことに
依って己を養って行こうとすべきである。」「新本屋には極まり切った本ばかりが列んでいるのに
過ぎないが、古本屋にはどのような珍品があるか知れない。そこに大きな魅力がある。」「新本の出た
ばかりのをいち早く入手して、頁をはねるごとに微かな音のするのを読んで行く、あるいは頁の切って
ない書物に、鋏を入れながら読む。それも読書子には愉快なことであろうが、読書子に取って、多年
探していた書物を偶然古本屋に見つけて買い、自分の求めている方面の知識を教えてくれる書物で
これまで知らずにいたものを、また偶然見つけて買って帰る時ほど愉快なことはないであろう。」
「新本だけを買って、古本を漁る趣味を解しない読書家は、まだまだ書物に対して語る資格の乏しい人
だといってよいであろう。」「多少でも書物のことが分って来ると、これは買って置いても損にならぬ
というものに出合う。自分の畠でないものも、つい買って置いたりするようになっては、もう危険に
一歩近づくものであろう。私等は操持するところがあるべきである。」「話が脱線して来たが、商人
でない限り、早晩手離すことを前提として書物を買うべきではない。それだけのことをはっきり頭に
入れて置きたい。」「よい人を知ると同時に、よい書物を知ることは、私等に取って人生の清福で
なくてはならない。」「しかし一読して大いに気に入った書物は、なお暫く座右に置いて、余韻なり
余情なりを味っていたくなったりする。」「金の貸借もむずかしいが、書物の貸借にしても相当に
むずかしい。」「自分に書巻の気があると、贈物にも書物を選んだりする。しかし自分の気に入って
いる書物も、必ずしもその人の気に入るとは限らない。いな、むしろ気に入らぬ場合の方が多いに
違いない。」「書物というものは、なくては淋しくもあり、不便であり、そうかといってどうでもよいもの
があり過ぎても邪魔になる。入用の書だけを蔵するといっても、それはまた際限のない話であり、入用
の書と不用の書との区別が劃然とは附けかねる。書物一つでも、世の中はなかなか思うに任せない。」
「一度社会に出て職業に就いてしまうと、読書も十分には出来にくくなる。ついで一家を持てば、年と
共に俗用も増して、なおのこと書巻に親しむ時間が得られなくなる。その頃になって、若い内になぜ
もっと読んで置かなかったかと悔んで見てももう遅い。」「鋏と糊で拵えるという言葉は、地方新聞
から始まったかと思うが、糊も鋏も使わずに、あちこちの書物を壊して、それらを取合せて、大部な
叢書がつぎつぎと作られたりしている。」「著者の生前に出来た著述は、その個々が内容にふさわしい
書物に作り上げられているのに、全集では一つの極った形に追込まれてしまう。仕方がないとはいえ、
私等にはそれがありがたくない。全集よりも、その人の生前に出た個々の著書を揃えていたいと思う
場合が多い。」「素人は技巧の不足を、真実で補って、そこにかえって人を動かすものを持つ。ただ
玄人を重んじて、素人を軽んずるは、真の解事の士ではない。書物にも、かえって素人の著したものに、
取るべきものが尠からぬ。そうした書物は取り附きが悪く、時には通読にも努力が伴うかも知れない。
しかしながら私等は、読むならばさような書物を読みたい。」「余計な憎まれ口を叩くにも及ばぬが、
文庫本ばかりを書架に列べてその量の殖えて行くのを喜んでいる人たちは、まだまだ書物好きとは
いい兼ねるのではないかという気がする。」(^^) 文脈を踏まえて解さないと文意は伝わらないか^_^;

永井路子『美貌の女帝』(文春文庫,2012新装版)所蔵本

伊藤整ほか編集『日本現代文學全集 86 石坂洋次郎・石川達三集』(講談社,1980増補改訂版)

池田弥三郎『百人一首故事物語』(河出文庫,1984)所蔵本

買わないから入荷しないのか、入荷しないから買わないのか(@_@) ほとんどの本は返品可能だろうに(..)
タグ:出版 書物
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ: