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161018読んだ本

So-netすごろくゲームはゴールさせる気ないな(-_-) たった1pのくせにケチ・・・(._+ )☆ヾ( ̄ヘ ̄; )バシッ

【読んだ本】

永井路子『美貌の女帝』(文春文庫,2012新装版)所蔵本

読了(^^) 元正女帝の生涯を、持統天皇の晩年から孝謙天皇即位前年(大仏開眼数年前)に亡くなるまで
描いた長篇で、読者に親切なことに略系図が頻繁に出て来るし(ただ、「宅子娘」が「蘇我の女たち」
と誤記されている略系図が一つあった)、説明もメチャ解り易いから、この時代を理解するには最適の
歴史小説かと思うね(^^) 但書つきだけどさ^_^; 架空の登場人物は1人も出て来なかったみたいだし、
百目鬼恭三郎『現代の作家一〇一人』(新潮社,1975)が著者を論じた際に「歴史復原型の歴史小説」
と「歴史を借りて現代を描く型の時代小説」に分けていたけど、この作品はまさに前者(^^) てゆーか、
小説の名を借りた歴史書だと思うぞ^_^; だから、付箋も大量消費^_^; 本書の注目すべき点から著者の
各作品の特色まで要領よく指摘している磯貝勝太郎の巻末「解説」(1988年刊の旧版の「解説」に加筆
した由!)が、「作者の異説」、「史観は、きわめてユニーク」、「新しい歴史解釈」と評するように、
どうやら本作品は従来の歴史解釈とはかなり異なるみたい(@_@) 昔の手帳の読書記録を見ると、さほど
刊行年が古くはない奈良時代に関する歴史の本を10冊以上は借りて読んでいたけど、内容を全く憶えて
ない(+_+) 本書巻末「史料のことなど」で列挙されてる参考文献の中に3冊持ってるのがあったので、
改めて読み直してみたけど、それらのチト古い歴史の本と比べると、たしかに「新しい歴史解釈」(^^)
以下、ネタバレになっちゃうけど、杉本苑子も『随筆集 霧の窓』(光風社出版,1992)所収の「激動の
世紀を見守った道具たち」で「・・・持統、元明、元正ら藤原氏排除の線で結束していた蘇我系の女帝
たちと相容れず、皇室の一員でいながら聖武帝は、藤原一門の利益代表をつとめざるをえなかった。」
とし、同書所収の「長屋王と邸跡出土の木簡」でも「・・・長屋王の活動期は、政治・外交の路線変更を
めぐって、皇室[「持統・元明・元正ら蘇我系女帝群」]と藤原氏の水面下での対立が激化した時代
だった。」などと評していたし、更に「女帝の世紀」という文藝春秋編『エッセイで楽しむ日本の歴史』
上(文春文庫,1997)所収の一篇で同様の見解を披露しているんだけど、本書と全く同じ歴史解釈(^^)
『ごめんあそばせ 独断日本史』(中公文庫,1988)でも2人でこれらと同じことを唱和しているし(^^)
納得いくかはさておき、知的興趣の尽きない作品(^^) 小説としての面白さは、どんでん返しもあるし、
聖武天皇が狂王の如く描かれてて「幻想の王国」を造ろうとする姿はルートヴィヒ2世を髣髴(@_@;)

伊藤整ほか編集『日本現代文學全集 86 石坂洋次郎・石川達三集』(講談社,1980増補改訂版)

池田弥三郎『百人一首故事物語』(河出文庫,1984)所蔵本

池田弥三郎『光源氏の一生』(講談社現代新書,1964)所蔵本

森銑三&柴田宵曲『書物』(岩波文庫,1997)所蔵本

今朝2歳若返ったし、晴れて26℃もあったから、つい生チョコモナカ買い食いしちゃって明日が心配^_^;

[追記161019]

元正即位後に薬師寺移転も実現して、薬師三尊を見つめていた吉備内親王が「台座を切ったのですか。
上の方の模様が少し短くなっています。」と指摘するシーンがあった(^^) 町田甲一『大和古寺巡歴』
(講談社学術文庫,1989)掲載の写真で確認でき、それが論点となっていることも同書から分かる(^^)
タグ:小説 歴史
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