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170107読んだ本

本棚に入りきらず立て掛けてた大判の本が倒れた音で起こされ寝不足(+_+) 藤原有家ならば同状況でも
「夢通ふ道さへ絶えぬ呉竹の伏見の里の雪の下折れ」のように秀歌を詠みそう(^^) 本減らさなきゃ(-_-)

【読んだ本】

山本容朗『作家の生態学[エコロジー]』(文春文庫,1985)所蔵本

「流行作家いまむかし」では、歴代流行作家の月産執筆枚数や生涯執筆枚数、年間収入や原稿料(ただ、
「よくわからない」と再三強調してる)などを明らかにする^_^; 次の「文壇新地図」では、「マスコミの巨大化と
読者層の拡大」で「作家になる方法」が変わって文壇が崩壊したことを丁寧に解説した上で、
「文学を切磋琢磨する」と同時に「遊び仲間」でもある現代の「文壇人脈」といったものを紹介してて、
作家間の人間関係が判る(^^) その「地域的な分布」として「鎌倉文士」と「中央線沿線作家」から説明を始め、
藤枝静男、吉田知子、小川国男の「東海グループ」と、佐江衆一、阿部昭、宮原昭夫、畑山博の
「湘南グループ」を紹介した後、「この二つに近い存在が、鎌倉の立原正秋である。」と続くわけだが、
なぜ鎌倉在住なのに立原正秋は「鎌倉文士」に分類されていないのかしら(@_@) すぐに思い出したのが、
昨春再読した立原正秋『鎌倉夫人』(角川文庫,1981)で、「マダムがピアノを弾く、というので、酒場
〈若宮〉には、文化人と称する酒のみがよく来店した。」という叙述や「この鎌倉には、文化人と称する
人種がたくさん棲んでいる。奴等のために、ここでピアノを弾くんだな。せいぜい宣伝してやるよ。文化人
ならいっぱい知っているからな」といった台詞がある上に「鎌倉では名の売れた料亭で、知名人がよく
出入りしていたが、葉子のきいたところでは、かなりの女に客をとらせているらしかった。」といった、
大丈夫なのか心配になる叙述まで(゚ロ゚;) 鎌倉に住んでいても〝デラシネ〟で距離を感じてたのかな(..)
以上の他にも「単なる共同体になった文壇」の各グループが紹介されてて、それなりに興味深かった(^^)

手嶋龍一『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師~インテリジェンス畸人伝』(マガジンハウス,2016)所蔵本

白書類は大判化してから内容が薄くなったと不満に感じてるのは小生だけではあるまい(-"-)
タグ:小説 評論