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170114読んだ本&買った本

検索してないし本もそんな買わないのにYahoo!ショッピング「あなたへのおすすめ商品」が全て本棚^_^;
結局昨夜も御厨さと美『黄金結社』(双葉社アクション・コミックス,1981)を読んじった(..) 表題作は
『それ行けスマート』を捩った「刑事・空池須磨人シリーズ」最終話「PART-Ⅵ」で(同シリーズの他に
「純色流れ街 俺の伝説」第一章&第二章も併録)、里見機関もチラっと出てくる上に、アレン・ダレスの
ジュネーブでの終戦工作にも言及するから、佐野眞一『阿片王~満州の夜と霧』(新潮文庫,2008)や
松本清張『球形の荒野~長篇ミステリー傑作選』(文春文庫,2010改版)まで再読したくなっちゃう^_^;

【読んだ本】

山本容朗『作家の生態学[エコロジー]』(文春文庫,1985)所蔵本

「源氏鶏太」から〈源氏と司馬遼太郎とのつきあいは、――いや『産経新聞』の学芸部副部長の福田定一
との――と訂正しなくてはならない。/その新聞に、「川は流れる」を連載したこの作家は、取材でこの
記者の世話になっている。/その時、司馬は、『講談倶楽部』の懸賞小説に入賞していた。が、源氏に
「小説を書いている」などと一こともしゃべらなかった。源氏はこの懸賞小説の選考委員だったが、
あまり強く推さなかったらしい。/『近代説話』の同人が、司馬、黒岩、寺内と、次々と直木賞を受賞
するのだが、その時も、源氏は委員だった。/聞えてきたエピソードで、源氏委員が強く推したのは、
黒岩重吾の「休日の断崖」だった。この時は、池波正太郎の「錯乱」が受賞したが、次回に、黒岩、寺内
と二人が受賞した。/その時、源氏鶏太は、自分のことのように喜んでいた。〉_φ( ̄^ ̄ )メモメモ これを
読むと、源氏鶏太が直木賞の選考でも司馬遼太郎を「あまり強く推さなかった」かの如く受け取られそう
だけど、『海音寺潮五郎全集 第十六巻』(朝日新聞社,1970)の月報(No.9)に掲載の「直木賞選考委員
海音寺氏」で「・・・私は、極力おした。」と源氏自身は断言してる(^^) 「ところが、どういう訳か、
吉川英治さんが反対なのである。おんなじ一票だが吉川さんの一票には無限の重味がある。」と続けて、
海音寺潮五郎が吉川英治(&佐佐木茂索)の反対意見を駁した有名な話を証言(^^) 「無限の重味」とは
文壇内での地位や相互の人間関係に加え、その場の空気も寄与するものだから、その場にいた当事者以外
(の後世の第三者)には理解できないものだし(他の回でも吉川の意見が通らなかった例が実は多かった
という事実を示しているならともかく、しかも海音寺に駁された以降の回は反証例とはなりえないぞ)、
また外野ではなく当事者の証言こそ尊重すべきなのに、最近この話を「伝説」とする歴史修正主義に勢い
があり「跋扈」してる^_^; モチ当事者の回想録の類いは過去を再構築してる可能性はあるけど、それは
一般論でしかなく個々の証言を具体的に反証するものではないし、一般論を根拠に否定できるとするなら
選考委員の選評自体も証拠価値が無いことにならないか^_^; ただ、三島由紀夫だけは芥川賞の選考会場
で他の委員が選考後に雑談・飲食する中で独り選評を書いていたらしいが(゚ロ゚;) なお、源氏の上記一文
は表題のテーマなので、忍者の如く暗躍してワシが獲らせた的な寺内大吉証言を裏付ける記述はない^_^;

手嶋龍一『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師~インテリジェンス畸人伝』(マガジンハウス,2016)所蔵本

【買った本】

久保田淳『新古今和歌集全注釈 三』(角川学芸出版,2011)

ポイント&クーポンで約3割引きになるから購入したけど、もう続刊はマジ絶対買えぬ(;_;) あと今月は
『王妃マルゴ⑤』と芸術新潮だけ(T_T) 本巻は賀歌、哀傷歌、離別歌、羇旅歌で歌番号989まで収録(^^)
石田吉貞に馴染んでるせいか、久保田の注釈書は本書に限らず各歌の鑑賞が物足りなく感じられるけど、
こないだ買った本書第二巻でお気に入りの歌を見てたら、「鑑賞」欄の記述に初めて唸らされたぞ(゚ロ゚;)
ただ、他の注釈書の言葉をかなり借りてるため、どこまでオリジナルなのか不明なので、判断留保中(..)

「・・・ビタキ」と名に付く鳥は可愛いのが多い気が(^^) ウチの庭に来ないかな(..)日馬富士休場(;_;)

[追記170114]

源氏鶏太の上記一文は海音寺全集月報の掲載頁では「直木賞選考委員海音寺潮五郎氏」となっているが、
同月報1頁目の目次では上記の如く「直木賞選考委員海音寺氏」となってると補足(言い訳)しておくm(__)m
この一文の当該件はネット上でも引用されているが、気になるのは最後の〆となっている「これに近い例
が何度かあった。」が何を指すのか(@_@;) 直木賞の選考で源氏のように他の委員も「いいたいことが
たくさんあったのだがいえなかった」ような場の空気でも海音寺潮五郎だけは「はっきりと発言」した、
更には議論の方向性を決定づけたことかしら(@_@) 吉川英治に対しても臆することなく反駁できたのは、
海音寺潮五郎の戦時中の言動を知っていれば、何ら異な事ではないし、そのことと吉川英治の発言が他の
選考委員にとって「無限の重味がある」こととは矛盾しない(^^) 海音寺潮五郎という作家を他の作家と
同列に論じるなんて、海音寺潮五郎のことを知らなすぎる(-"-) てゆーか、歴史を知らなすぎだろう^_^;
タグ:漫画 評論