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170212読んだ本

ハッピーターンとカールの「違いがわかる男」になりたいぜよ(^_^;) 味覚障害なのかしら(..)

【読んだ本】

渡辺淳一『影絵~ある少年の愛と性の物語』(中公文庫,1994)所蔵本

「渡辺淳一の〝ヰタ・セクスアリス〟ともいうべき作品」(清原康正による「解説」)読了(^^)
「解説」の初出情報によると、「幼・少年期から思春期にかけての〝愛と性〟の問題に揺れる
高村伸夫の内面を描き出した」本作品が「婦人公論」に連載されてたとは、なんか凄いな(゚ロ゚;)
清原康正は「男の子を持つ母親たちに是非とも一読をお勧めしたい」としてて、御尤もだとは
思ったけど、チト赤裸々だからねぇ^_^; にしても、この清原康正の「解説」は素晴しいね(^^)
曰く「この高村伸夫は、渡辺淳一の全五部作からなる自伝的長編小説『白夜』の主人公でもある。
・・・『白夜』は、作者とほぼ等身大の青年・高村伸夫が、北海道大学教養部から札幌医科大学
医学部に進んで外科医となり、医学と文学のはざまで迷い、悩んで、やがて作家になることを
決意して上京するまでを描いた、渡辺淳一の青春史、成長史であった。」(゚ロ゚;) また本作品で
「天才少女画家と騒がれていた同級生の時住純子」が主人公を振り回すが、「この時住純子は、
作者の初期作品『阿寒に果つ』の女主人公・時任純子である。」(゚ロ゚;) 更に、「『何処へ』は、
妻子を札幌に残したまま、作家を志して上京してきた相木悠介が、週三日の医師のパートタイム
をしながら、女性関係のトラブルが続出する中で小説を書き続ける物語で、主人公の心象風景は、
一九六九年春[この前年に和田移植!]に上京して翌年夏に直木賞を受賞するまでの作者のそれ
に近いという。」とある(^^) 「したがって、一連の自伝的作品から渡辺淳一の折々の心象風景や
心の成長過程をたどるには、まず本書を、そして『阿寒に果つ』『白夜』『何処へ』の順で読んで
いくといい。」とあり、お手本のような「解説」で同時点での〈渡辺淳一入門〉として有益m(__)m
本書は再読かと思ったら初読だったらしく、もし前に読んでいたら絶対に付箋を貼っていたはずの
箇所が一つ^_^; 「闇を一切せず、配給だけに頼って栄養失調で死亡したという裁判官のことが、
同情と要領の悪い人という軽い侮蔑で語られたこともある。」(-"-) これは山口良忠判事を指し、
彼が死の床で綴った日記の中の一節、「食糧統制法は悪法だ。しかし法律としてある以上、国民は
絶対にこれに服従せなければならない。自分はどれほど苦しくともヤミの買出なんかは絶対に
やらない。・・・自分はソクラテスならねど食糧統制法の下喜んで餓死するつもりだ。」ともども
有名な話(;_;) 当時も大反響で、山形道文『われ判事の職にあり』(文藝春秋,1982)が紹介する
当時の北海道新聞(函館市内版)の記事が「痛烈極まる」内容で、函館署がヤミ一斉取締りをした
同じ日の同じ時刻に署長らが出席した「祝賀懇親会」では「酒、ビール、珍味」が出てたことが
その会に「招かれた一人」によって告発されてるんだからね(゚ロ゚;) 清原康正は本書を「男の子を
持つ母親たちに是非とも一読をお勧めしたい」とする理由として「戦後日本の社会状況がバックに
とられているが、ここに表現された少年心理は、時代を超越した普遍のものであるからだ。」と
「解説」を〆てるけど、「社会状況」もまた「時代を超越した普遍のもの」のような気もする(-"-)
なお、本書で描かれる「国語の山中先生」の「教え方」、特に「漢字相撲」が興味深かった(^^)

松原朗『唐詩の旅~長江篇』(現代教養文庫,1997)所蔵本

駒田信二『漢詩名句 はなしの話』(文春文庫,1982)所蔵本

吉川幸次郎&桑原武夫『新唐詩選続篇』(岩波新書,1954)所蔵本

角田喜久雄『まぼろし若衆』(春陽文庫,1977)所蔵本

竹田裕子『一〇〇万回言っても、言い足りないけど ジャーナリスト竹田圭吾を見送って』(新潮社,2016)

大工さんが忌引で昨日は来なかったが前に病欠もあったし工事日程は大丈夫なのか(..)
タグ:小説 自伝 伝記
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