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170601読んだ本

坂田靖子『ビースト テイル』(潮出版社,1990)所収の「第5話 カエルの王子」の王女さまが好き(^^)

【読んだ本】

三角洋一全訳注『堤中納言物語』(講談社学術文庫,1981)所蔵本

「花桜折る中将」という一篇を読了(^^) そのストーリーは他の古典にも見られる〈色好みの「をこ」
な失敗譚〉^_^; 読み終えてから表紙カヴァー背の内容紹介文を見たら、話の結末、てゆーか、オチが
書かれてたぞ(゚ロ゚;) 小生は実害なかったけど、出版社の配慮(思慮?)が足りないよね(-"-) 先日、
ある本の書名について「MIDNIGHT DRINKER」のブログ主mojo様が指摘されてた事を思い出した^_^;
あと、ストーリーに関しては原文に辻褄の合わない部分のあることが「注」で指摘されてて、それを
如何に筋の通った解釈・現代語訳にするかがポイントとなり、別に本書に対して不満はないけれど、
他の注釈書も併読して読み比べても良かったかも^_^; 本書の「注」は語釈というより類想の表現等
が出てくる他の古典(枕草子や伊勢物語など)を教示してくれるものが多くて勉強になる(^^) ただ、
「山人[やまびと]」という語について「絶えたようで絶えない仲の相手をたとえたものか。」とし、
それに合った歌を例示列挙してるけど、片桐洋一『歌枕 歌ことば辞典 増訂版』(笠間書院,1999)は
「実際に山に住む山の民」で「神事と結びついた働きをして」いるとしてるのが、チト気になる(..)
でも、後朝の文を「・・・青き薄様に柳につけて、/さらざりしいにしへよりも青柳のいとどぞ今朝は
思ひみだるる」なる歌を詠んで主人公が送った件では、注で「青い薄様、柳、青柳(文面)と統一を
はかっている。」と指摘されてるお蔭で、観賞ポイントの一つを見落とさずにすんだ(^^) というのは、
西村亨『王朝びとの四季』(講談社学術文庫,1979)が、源氏物語の「野分」の巻の一節を引いた上で
「いろごのみについてはここでは細かい説明を省略するが、理想的な恋の応接のできる人というくらい
の意味に解しておいていいであろう。そのいろごのみの男である交野の少将は、手紙を送る場合に、
紙の色を考慮して、それに合った花を選んで手紙を結び付けたというのである。」(ちなみに「薄様」
とは「薄い鳥の子紙」)とあったからね(^^) この主人公は色好みの代表のような貴公子に描かれてる
ことは本書で再三指摘されてるわけで、こーゆーディテールにもソレは表れてる訳だ(^^) この一篇を
ネット検索して最上位に出てくる現代語訳は、この懸想文の色好みな「配慮」を全く拾えてない(+_+)
坂田靖子の漫画は好きで何冊か持ってるけど、彼女による本書の漫画化作品はカラーなのかしら(@_@)
やはり古典作品は注釈書で味わうのがベスト(^^) なお、「誤解しないでほしいのは、色好みの本領は、
親同士の話しあいによる政略結婚や妻方の壻[むこ]かしずきをきらって、みずからよき伴侶を求めて
いるところにあるのである。」と「鑑賞」に(^^) あと、この一篇について西村の「・・・この短篇など
あつらえたように月と花とを話の背景においている。」との指摘も押さえておきたい__φ( ̄^ ̄ )メモメモ

晴れて暑いが怪しい雲も(+_+) zakzakは広告が表示されず縦スクロール出来ず読めなくなった(+_+)
タグ:小説 古典
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