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170804読んだ本

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【読んだ本】

杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(十二)』(講談社学術文庫,1991)

新古今集の俊恵の歌「立田山梢まばらになるままに深くも鹿のそよぐなるかな」(石田吉貞『新古今
和歌集全註解』[有精堂出版,1960]の「釈」は『(秋も深くなり木の葉が落ちて)、立田山の梢が
まばらになるにつれて、(木の葉のそよぐ音の代りに)、山深くで、鹿が落葉を踏み分ける音が、
そよそよと聞えて來るよ』)から、『平家物語』の「灌頂巻」の「大原入」に出てくる歌「岩根ふみ
たれかはとはんならの葉のそよぐはしかのわたるなりけり」(本書の訳は「この山あいの岩を踏んで、
誰が訪ねてくるでしょうか。楢の落葉をかさかさとたてる音は、鹿が通るのでした」)が作られたの
ではないかと久保田淳『新古今和歌集全注釈 二』(角川学芸出版,2011)は指摘する(^^) 久保田淳
(校注)『新潮日本古典集成 新古今和歌集』上(新潮社,1979)の頭注に〈鹿の動きを「そよぐ」と
表現した点が新しい。〉とあるし、平家物語の当該歌は新古今集の俊恵の歌をプレテクストとして
〈引用〉したことは間違いないと思うけど、『平家物語』の各注釈書はどのように評注してるのか、
当該節を確認した(^^) が、本書、それに、梶原正昭&山下宏明(校注)『新 日本古典文学大系45
平家物語』下(岩波書店,1993)や市古貞次(校注・訳)『新編 日本古典文学全集 46 平家物語②』
(小学館,1994)も当該歌に関しては何の特筆もなく、新古今集の俊恵の歌への言及も無いよ(゚ロ゚;)
唯一、本書の当該節の〈解説〉に〈「延慶本」の建礼門院大原移住の叙述は、平大納言時忠能登配流
の記事の後におかれているが、その文章は相違がいちじるしく、対比が困難であり、「岩根ふみ」の
歌も、/散敷木葉ノソヨキ[ギ]ケルヲ聞食[きこしめす]モ古[いにし]ヘ馴[なれ]シ都人ノ
問来[とひきたる]ニヤ誰ナラムト御覧シ[ジ]ケレハ[バ]古郷人ニハアラス[ズ]シテ妻恋鹿ソ
[ゾ]通ケル、山深キ御住居今更思食[おぼしめし]知レテカクソ[ゾ]詠[なが]メサセ給ケル。
/里トヲ[ホ]ミ誰カ問来ラムナラノ葉ノソヨク[グ]ハ鹿ノ渡ルナリケリ/となっている。〉と
あった__φ( ̄^ ̄ )メモメモ もし典拠としたもの(例えば、歌人の私家集)が存在してたのなら、ここ
(=上二句)まで異なることはなく、やはり当該歌は平家物語作者の創作だったことの傍証かと^_^;
そして、共通する下三句の創作の際には勅撰集もチェックする平家物語作者が新古今集を参考に^_^;

昨夜の更新が遅かったことと一晩中涼しかったために寝坊して目が覚めたの6時( ̄□ ̄;)づがーん
タグ:古典 和歌
コメント(3) 
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