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170805読んだ本&買った本

こんな間違いが講談社学術文庫版にあるなんて、信頼していた小生は何を読んだらいいのさ(;_;)
ローカルだが日本道路交通情報センター五月女絵里奈が髪切ったのは男どもにはニュースか(@_@)
別にファンじゃないけど短い方が好い(^^) ただ、いつも憂い顔で、笑顔を視た記憶が無いよ(..)

【読んだ本】

杉本圭三郎(全訳注)『平家物語(七)』(講談社学術文庫,1985)

本書本巻が108円で手に入るまで待てず、借りて来て「巻第七」の「忠度都落」だけ読んでみた^_^;
同章〈解説〉曰く〈都落ちの怱劇[そうげき]のなかで、忠度が俊成をたずねて、勅撰集への入集
を懇願し、その作品を託したということが、史実であったか否かは定かでない。『千載和歌集』に
のちにみるように「読み人しらず」としてその歌が載せられていることは事実であるが、そこから
生まれた虚構であるかもしれない。〉由(^^) 「しかしこの挿話は、歌に執心をもつ忠度の人間像を
あざやかに描きあげるとともに、戦乱のなかでの風雅で浪漫的な情景を現出した一編として、傑出
している。」にはマジ得心した(^^) 「延慶本」では「・・・おびえ、ふるえる俊成の姿・・・」が
描かれ、それだと「・・・この場面の浪漫的な効果が減殺されてしまうであろう。」もナルホドで、
「覚一本」(高野本・覚一別本)を底本とする本書をチョイスし正解(^^) 〈「一門の運命はやつき
候ひぬ」ということばは「延慶本」「屋代本」にはみられないが、既に滅亡は決定的であるという
自覚のもとに、一首の歌でも勅撰集に残したいという念願をこめた忠度のことばは悲愴である。〉
も至言(;_;) で、忠度の千載集入集歌「さざなみや志賀の都はあれにしをむかしながらの山ざくら
かな」(本書の訳は「志賀の旧都は今はすっかり廃墟となってしまったが、長良山の山桜ばかりは、
むかしに変らず咲いていることだ」)の出番だが、〈また「延慶本」には、「ささなみや」の歌の
ほかに、「忍恋[しのぶこひ]」として、/いかにせむみやまか[が]はらにつむせりのねのみなけ
ともしる人のなき/の歌をあげ、「コノ二首ヲヨミ人シラストソ入ラレケル」とあるが、この作は
『千載集』にはみえない。〉だとぉ(゚ロ゚;)ナンデスト!? では、久々に「ちょっと、一言いいですか?」
(._+ )☆ヾ( ̄ヘ ̄; )So-netブロガーにしか分からぬローカルネタ使うな!! 同歌は千載集に入った
「いかにせん御垣[みかき]が原に摘む芹のねにのみ泣けど知る人のなき」の誤写かと^_^; 作者は
平経盛(清盛の弟で忠度の兄)だし、しかも読み人しらずと表記されてるから、平家物語の作者は
忠度作と取り違えたと解すべきだよね^_^; ちなみに、片野達郎&松野陽一(校注)『新 日本古典
文学大系10 千載和歌集』(岩波書店,1993)の訳は「どうしよう、御垣が原に摘む芹の根のように、
音(ね)に――声にばかり出して泣いても私の思いを知る人はいない。」で、〈叶わぬ恋の思いを
「御垣が原に摘む芹」という親しまれた歌語により表現。相手に伝わらぬ忍ぶ恋の歎きの歌・・・〉
と同書は評しているよ(^^) 〈「芹の根」から「音」へと続ける。〉(久保田淳校注『千載和歌集』
[岩波文庫,1986])点がポイント(^^) とまれ、少なくとも平家物語の作者の方が杉本圭三郎より
千載集を読み込んでる事実が判明してガッカリだよ(+_+) 平家物語の注釈書では一番信頼できると
思ってたのに裏切られたよ(;_;) 講談社学術文庫は本書全12巻を全4巻にした新版を刊行したけど、
この件も正してなさそう^_^; 気になったのが、平家物語の作者が読み人しらずで千載集に入った
「さざなみや・・・」の歌をどうやって忠度の作と知ったかだよ(@_@) 家集『忠度集』に入ってる
のを見たのかしら(..) どうあれ平家物語の作者は和歌をかなりチェックしてるよね(^^) となると、
新古今集にも丹念に目を通してて、俊恵の歌から平家物語の「灌頂巻」の「大原入」に出てくる歌
を作った可能性を指摘する久保田淳『新古今和歌集全注釈 二』(角川学芸出版,2011)の論もヨリ
説得力が増すよね(^^) 平家物語の「蘇武」の章の変な叙述も新古今集に入っている紫式部の歌を
意識して書かれて誤記したとする小生の推理も満更でもないんじゃないか(^。^;) ただ、久保田淳
『新古今和歌集全注釈 三』(角川学芸出版,2011)は紫式部の当該歌の平家物語への影響など全く
論じてないし、他方で既にみどりんより前に専門家が同様の指摘をしてるかもしれないけどさ^_^;
最後に、忠度と経盛の上記の歌は樋口芳麻呂&後藤重郎(校注)『定家八代抄―続王朝秀歌選―』
上・下(岩波文庫,1996)にも入ってて、特に経盛のは、片桐洋一『歌枕 歌ことば辞典 増訂版』
(笠間書院,1999)が買ってるし、「切符なしで汽車に乗る」不正乗車を意味する「サツマノカミ」
という隠語は薩摩守平忠度の「・・・タダノリさんの名前だけではなく、『平家』忠度都落のくだり
の文章それ自体が作用してゐる、・・・」という「学説」(?)を丸谷才一が「サツマノカミ考」同
『男のポケット』(新潮文庫,1979)所収で提唱してたことも一応メモっておく___φ( ̄^ ̄ )メモメモ

【買った本】

角田喜久雄『お小夜悲願』(春陽文庫,1989改装)
角田喜久雄『兵之介闇問答』上(春陽文庫,1989)
角田喜久雄『兵之介闇問答』下(春陽文庫,1989)

ポイント&クーポン使っても1000円は高い(+_+) 巻末の既刊目録に所蔵本の意かチェック入ってた^_^;

新田次郎「迷走台風」の記事に昨日アクセスが多かった謎が全国のニュースを視て解けたような(..)
タグ:古典 和歌
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