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180515読んだ本

少々アダルトな歌説話だけど、紳士淑女のSo-netブロガー諸君はスルーしてくれ給え C= (-。- ) フゥー
「帰宅するまでが修学旅行だから絶対に寄り道するなよ」と担任の先生から念を押されたはず(^_^;)

【読んだ本】

藤岡忠美(校注)『新 日本古典文学大系 29 袋草紙』(岩波書店,1995)所蔵本

大江公資[きんより]は歌を詠むことに御執心だったという当時の評判が分かる有名な歌説話が(^_^;)
ソレは歌壇の権威だった六条家の藤原清輔の歌学書『袋草紙』に載ってるんだけど、本書の脚注の訳も
参考にさせてもらいながら、とりあえず、当該一節を次のように試訳してみた(^_^;)

  和歌というものは、好んでみても何の利益にもならないことがある。大江公資は大外記のポスト
  を希望していた。衆議の時、公卿たちは皆、公資の任官を必ず許可するだろうということだった。
  ところが、右大臣の藤原実資が「公資は相模を抱きながら秀歌を詠むことばかり考えているから
  公務が疎かになる」と発言し、公卿たちは顎がはずれるほど大爆笑。そのため、公資は大外記に
  任官できなかったという。これは公資が相模を妻としていた頃の話。公資が相模守となったため、
  彼女は相模と言われるようになったが、結婚前の女房名は乙侍従であったという。

この大江公資の歌が勅撰集である後拾遺集に入ってて、昨日はソレを取り上げて問題提起をした(^^)

    あづまぢの おもひでにせん ほととぎす 老曾の森の 夜半[よは]のひと声

藤本一恵(全訳注)『後拾遺和歌集(一)』(講談社学術文庫,1983)による〔歌意〕は次の通り(^^)

    老曾の森で聞いたほととぎすの(すばらしい)夜半の一声を、東路での思い出に
    したいものだなぁ。

その詞書から、「相模守として上洛した際」に詠まれたことが判る(^^) でも、相模国から京都までの
長~い旅路には多くの名所・名勝があるにもかかわらず、「思い出」となるのが、ゴールである京都も
目前に迫った近江の老蘇森でのホトトギスの一声だけだったなんて、ヘンだと思いませんかね(@_@;)

大江公資が相模守に任じられたのは、本書の脚注によると、寛仁4年(1020年)のこと(^^)、同じ年に
上総介の任を解かれて家族等を連れて京都へと旅立ったのが菅原孝標で、その道中、富士山を観ては
「まったく世間に類のないようすをしている」、清見が関では「眺めのいいことは際限もない」等々、
その娘が年をとってから記したほどなのに(関根慶子[訳注]『更級日記(上)』[講談社学術文庫,
1977]の〈現代語訳〉による)、同じ道を辿ったはずの大江公資は何の感傷も抱かぬとはね( ̄◇ ̄;)
ましてや、「秀歌を詠むことばかり考えている」大江公資が、その道中にも幾つも散在している歌枕
(「富士」も「清見関」も有名な歌枕である)に見向きもしないなんて、不審だよねヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

和歌の専門家ではないけど、純金の元名古屋嬢が、その謎を解いてあげるわオホホホ!!♪( ̄▽+ ̄*)

冒頭の歌説話に登場し、百人一首にも入っている有名女流歌人の相模だけど、相模守に任じられた夫の
大江公資と一緒に相模国まで赴くも、大江公資が相模守の任期を終えて帰京し、遠江守になるまでの間
に(1025年頃らしい)、二人は別れたとされているのさv( ̄∇ ̄)ニヤッ 相模国に住んでいる間、夫婦仲が
良くなかったことはwikiの「相模」の項にも書かれてて、その辺の事情を勘案すると、大江公資の歌も
深読みできそう(⌒~⌒) 詠まれたのが任期を全うしての帰京時なら次のような含意があるのかも(^_^;)

  相模国では妻(相模)との関係が上手くいかなかったから思い出になるようなことはなかったし、
  この道中も妻と一緒だから、富士山を観たり名勝や歌枕を通っても気分は晴れなかったよ(-ω-、)
  でも、チョー気まずかった長~い旅路も、ついに近江国まで来て、京都も目の前だから、老蘇森の
  ホトトギスの声にはホント癒されたよなぁ(〃'∇'〃)

素人が深読みしすぎたかしら(^_^;) 昨日の枕話の喩えを再利用すると、修学旅行先では同級生の彼女と
ケンカばかりで楽しい思い出は作れなかったけど、その帰り道に自宅近くのコンビニのレジでキレイな
お姉さんに遭遇したことだけが、修学旅行の唯一楽しい思い出になってしまった、といった感じか^_^;

唸り声がするので外に出たら垣根の中に猫が居た(^_^;) その視線の先には初見の可愛い猫が居て小生を
見て驚いたような顔(^_^;) 垣根のは愛で続けても一瞥しただけで唸るのを止めず、可愛い方は依然無言
(@_@) でも、飽きたのかプイっと歩き出し、拙宅の玄関脇を抜けて隣家へ^_^; 残された方は憮然とした
顔で侵入してきて、庭を一望・睥睨してた(^_^;) 暑かったけど、昨日の今日だから何とかなったね^_^;
タグ:古典 紀行 和歌
コメント(24) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

コメント 24

そら

この残された猫、おいおい邪魔するからおいてきぼりされちゃったゾ
なんて顔が目に浮かびます(^^;
by そら (2018-05-15 19:40) 

middrinn

たしかに悪いことをしたような(ノ_-;)ハア…
一生懸命に唸ってましたからね(^_^;)
by middrinn (2018-05-15 19:48) 

センニン

こんばんは。
声でそれらしいとだいたい見当がつきますね。
by センニン (2018-05-15 20:03) 

middrinn

いやぁ~先日、猫さんかと思ったら、
幼児(人間)でしたよヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
by middrinn (2018-05-15 20:08) 

ニッキー

今の時期のニャンコの唸り声、
赤ちゃんと間違えることありますもんねぇ(⌒-⌒; )
我が家のにゃんこ同士の喧嘩の場合は、
私が喧嘩を売った方をモフるとモフられなかった方が
同情の眼差しで見て慰めてます(ー ー;)
by ニッキー (2018-05-15 23:27) 

middrinn

モフモフ行為は国連の制裁より有効ですね^_^;
ニッキー様宅でのPKO活動と化してます(^_^;)
赤ん坊が猫さんに近いのか、その逆なのか(@_@)
by middrinn (2018-05-16 05:47) 

hatumi30331

ニャン子は恋の季節かな?^^
修学旅行、綺麗なバズガイドさんに憧れた事や〜
好きだった男子と列車で横になって〜何て思い出しました。へへ:
by hatumi30331 (2018-05-16 06:37) 

middrinn

その思い出話を記事にしてほしいですね(〃'∇'〃)
モデルを使って再現写真もお撮りになって(^_^;)
by middrinn (2018-05-16 06:50) 

green_blue_sky

昨夜はオス猫同士の抗争があり、我が家の女子が反応しました。
うなり声は嫌いなようです(^_^;)
by green_blue_sky (2018-05-16 06:55) 

middrinn

嫌いなんですね( ̄◇ ̄;) やはり女のコなんですかねぇ(^_^;)
green_blue_sky様に、とばっちりが来てそうですねぇ(^_^;)
by middrinn (2018-05-16 07:03) 

ちぃ

なるほどー!気詰まりな旅の終わり近くのおもひで、だったのですね(*>艸<)
それ程までに気の重い長旅、相模たんはどう思っていたのでしょう。
返歌(そもそも送ってるわけないけど)など関連する歌があったら面白そうw
(middrinnさんは「読み」専門なんですね。残念!!)
外猫さんの鳴き声、それが春の声であっても諍いの声であっても
梅吉は全く興味を示しません。
自分、猫だと思ってないのかもーwww
by ちぃ (2018-05-16 09:01) 

middrinn

相模の家集に相模が道中に詠んだ歌がないか調べないといけませんね^_^;
百目鬼恭三郎『新古今和歌集一夕話』(新潮社,1982)の「相模」の回には、
「が、在国中は、子をさずかろうとして箱根権現に詣で、百首歌を社の下に
埋めさせたところ、権現からのお返しの百首が届けられ、相模はまた百首を
奉納する、といった結婚生活を継続させようという努力はしている。」云々
とあり、その一部をwikiは紹介してて、この「権現からのお返しの百首」は
夫の大江公資が詠んだものという説がある由(^_^;) 百目鬼によると、臼田
甚五郎の『平安歌人研究』は、別れた原因を「二人の年齢差の大きいこと、
相模が歌に心を奪われてしまったことなど」を挙げてるそうですが、wikiは
別の原因を紹介してます(^_^;) 梅吉様は、米とぎ名人として精進されてて、
ちぃ様など弟子の指導に忙しくて、雑音など一切耳に入らないのかも(⌒~⌒)
by middrinn (2018-05-16 09:38) 

Boss365

おはようございます。
大江公資の歌を素直に読めば・・・
ホトトギスの初音が聞いて、縁起が良い?新しい門出を祝う?
ような心情の和歌にも感じますが・・・?

middrinnさんの深読み素晴らしいです!!
現代版(修学旅行編)も具体的な描写で面白いです!!(⌒ー⌒)
追伸、少年は泣(鳴)かなかった・・・・ホトトギスだにゃ!?by すもも(=^・ェ・^=)

by Boss365 (2018-05-16 11:20) 

まつき

野鳥の会の小冊子、早速申し込んでみました!
貴重な情報、ありがとうございました(#^^#)
by まつき (2018-05-16 12:19) 

k-sakamama

あっ! 私、スルーしなくちゃぁ~(笑
にゃんとまぁ~ あとに残された猫ちゃん、振られちゃったのね?
middrinnさんに見られていてバツが悪かったかも~

by k-sakamama (2018-05-16 13:02) 

middrinn

大江公資は、この後、遠江国に別の女性を伴って赴任しましたし、
相模も公資と別れた後は藤原定頼(公任の子)と恋愛関係に^_^;
Boss365様のおっしゃられるようにホトトギスの鳴き声は二人の
「新しい門出を祝」っている、と聞えたかもしれませんね(⌒~⌒)
ボスママに抱かれ、すもも様から歓喜法悦の泣き声がv( ̄∇ ̄)ニヤッ
by middrinn (2018-05-16 13:52) 

middrinn

小生が発見したわけではなく、お知らせした通り、
翠雀様のブログ「お道具屋◆翠雀の骨董生活2」が
「スズメ好きさんにお知らせ☆」と題されて、この
情報を提供して下さってたので、これは、絶対に、
まつき様にご注進しなきゃ、と(^_^;) にしても、
まつき様の書かれる記事、毎回可笑しすぎます^_^;
by middrinn (2018-05-16 16:33) 

middrinn

まだまだお子ちゃまなんだから、大人になるまでは
k-sakamama様は読んじゃいけませんよぉ(^o^)丿
邪魔しやがってとばかりに、睨んでいたかも(^_^;)
by middrinn (2018-05-16 16:34) 

マーヤ

「猫の恋 やむとき閨の 朧月」…( ´艸`)
でも、その猫さんは、カワイ子ちゃんに
無視されちゃったんだね^^;
がんばれ~(≧▽≦)


by マーヤ (2018-05-16 18:36) 

middrinn

松尾芭蕉の句のようですね(^^)
相手は可愛くてモテそうだから、
無視されても仕方ないと小生は
思うのですが、恋路を邪魔したと
小生のことを怨んでるかも^_^;
by middrinn (2018-05-16 18:46) 

よもぎだんご

和歌ってとても短いのに、たくさん想像を働かせたらこんなに面白いものなんですね。
学生時代に教科書に書かれていたものがこんな内容だったらもっと興味を持っていたかもしれないですね。


by よもぎだんご (2018-05-16 21:52) 

ぽちの輔

珍しく更新されてませんね^^;
by ぽちの輔 (2018-05-17 06:21) 

middrinn

深読みした感がありますし、学問的にも論証が完璧ではありませんけど、
面白がって頂けたなら、小生としては嬉しいです(^^) 力作なので^_^;
この内容で授業をやると、この一首で一コマ丸々使っちゃいそう(^_^;)
よもぎだんご様は「あっくんとカノジョ」にハマられてますね(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-05-17 06:33) 

middrinn

昨日は本も読んだし、記事も書き上げたんですけど、
頭痛に加えて、吐き気と鼻水が尋常でなく、マジで
具合が悪かったので、早目に横になりました(^_^;)
by middrinn (2018-05-17 06:36) 

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