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181130読んだ本

電車内でおじいさんが『プロ倫』、紳士が『猫弁』、おばあさんが『米中もし戦わば』読んでた(゚ロ゚;)
・・・と「161128読んだ本」の枕に書いてたけどさ、マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの
倫理と資本主義の精神』を電車内で此れ見よがしに読むなんて、嫌らしい人だね(^_^;) しかし、この
2年の間に、電車内で本を読んでいる人の数が急減したような気がする(´・_・`) 紙媒体の話だけど^_^;
柿の種を庭に埋めてみようかと家族が言い出したが、貰った富有柿は食べて種も捨ててしまった(^_^;)

【読んだ本】

村上篤直『評伝 小室直樹(上)―学問と酒と猫を愛した過激な天才―』(ミネルヴァ書房,2018)
村上篤直『評伝 小室直樹(下)―現実はやがて私に追いつくであろう―』(ミネルヴァ書房,2018)

上巻は「人名索引」「事項索引」「猫名索引」「小室直樹著作目録」の計70頁を除いても「あとがき」
と「注」を含めて678頁もあり、下巻も「人名索引」「事項索引」「猫名索引」「小室直樹略年譜」の
計45頁を除いても「あとがきにかえて」「注」を含めて683頁という超ヴォリュームだよヒィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
やっと予約の順番が廻って来て借りられたけど、予約者多数ゆえ貸出延長は出来ないため、斜め読みで
読了するしかなかった(-ω-、) 面白いから読ませるけど(^_^;) 気になった点を幾つかC= (-。- ) フゥー

小室直樹『危機の構造〔増補〕―日本社会崩壊のモデル―』(ダイヤモンド社,1976初版→82増補版)、
巻末にある「書籍編集部」による「著者の学問的遍歴について」には、次のような件がある(@_@;)

    ・・・サムエルソンの方法論は「学問の落差に着眼し、先進的学問的方法論を後進的学問
    に発展的に応用していく」ものである。つまり、サムエルソンの理論的構築は、数学と
    バーコフの解析力学に基礎をおくものであり、これらによって経済学を根本的に再編しよう
    とするものである。この方法によって彼は、ワルラスの理論を完成せしめ、ケインズ理論に
    一貫した解釈を与え、経済学の中心理論である一般均衡論を確固不動な方法論的基礎の上に
    確立したのである。/著者はこのサムエルソンの方法論をさらに新しい強力な方法論として、
    社会学や政治学に応用する。この間、先進的学問として使用されるべきものは、数学、
    物理学のほか、先進社会科学であるところの経済学、心理学、人類学であると著者は考えた。
    /このプランをサムエルソンに話したところ、“You will have a hard time for ten years,
     but after that, the world”といわれた。

この件は「初版そのままを採録」(橋爪大三郎「解説」)という1991年の中公文庫版にも出ている(^^)
このポール・A・サムエルソンの言葉は、例えば、小室直樹『偏差値が日本を亡ぼす~親と教師は何を
すればいいか』(光文社カッパ・ビジネス,1984)の表紙カヴァー裏に載ってる原山保「著者・小室直樹
氏のこと」という一文でも次のように引用されている(@_@;)

    「苦節十年、世界を掌中にする」。サミュエルソンに将来を嘱望された小室先生は、
    学問の秘伝の宝庫であり、・・・

が、本書にはサムエルソンから小室が評価されてたことは出てくるも、この言葉は出て来ない(@_@;)
MITで「サムエルソンの優れた学問方法論を見抜・・・」き、「そこから、小室はビジョンを得た。
それを一言でいうと〝学問落差論〟。」と上巻262~263頁にあるが、「苦節十年、世界を掌中にする」
というサムエルソンの言葉に関しては、裏付けが取れなかった、ということなのだろうか(@_@;)

またタルコット・パーソンズの講義聴講に関し、上巻645頁の第八章注11に気になる「異論」(@_@;)

    ・・・この点については、異論もある。訪日したパーソンズが富永健一氏、大塚久雄氏、
    小室と面会したときの様子を見た中山慶子氏によると、小室とパーソンズの二人は初対面
    のような態度であったという。中山慶子氏からのご教示による。

吃驚したのは、小室直樹(文明史研究会代表)『新戦争論~“平和主義者”が戦争を起こす』(光文社
カッパ・ビジネス,1981)に関し、「実は、本書の元となる原稿は、小室が書いたものではなかった。」
と明らかにされたことヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 同書の表紙カヴァー裏に「小室直樹と文明史研究会」なる一文を
寄せている「国際法学者 ホセ・マリア・アラネギ」が本当の著者で、その正体は現役の外交官だった
色摩力夫の由((;゚Д゚)ヒィィィ! 本書下巻631頁の第一六章注32に「・・・色摩力夫氏によれば、同書で、
小室が執筆した部分は次の通りである。・・・」と、メチャメチャ細か~く示されていたよ(^_^;)

他にも小室の入院中に編集者(市橋幹)が小室直樹名義で原稿を書いて小室の生活を支えてた話(下巻
505頁)や、「夫人は、小室が『原論』の執筆に集中できるように、些細な原稿の依頼は、自らの手で
書いて応じたこともあったように思われる。」とあり(下巻531頁)、

    だから「小室直樹」の名前で発表された文章は必ずしも小室直樹本人が書いたわけではない。

と下巻531頁( ̄◇ ̄;) となると、上巻の「小室直樹著作目録」は小室直樹名義著作目録かも(´ヘ`;)
下巻662頁の第二八章注9は〈あるとき、小室ファンの一人が、小室に対して、『硫黄島 栗林忠通[ママ]
大将の教訓』を示して「感動しました」と伝えたところ、小室は「私は書いていません」と述べたという。
関口慶太氏からのご教示による。〉としながら、「小室直樹著作目録」の2007年には(本書上巻66頁)
同書(ワック)は挙げられている(^_^;) この頃のは小生は買ってないし読んでないからいいけど(^_^;)

奇矯な言動は超有名で、その手のエピソードも本書は紹介してるけど、酒さえ止めてたら、その半分は
無かったかと(-ω-、) でも、下巻71~72頁のは〈ちょっといい話〉っぽいので、引いておく(^_^;)

    昭和五七年(一九八二)年二月、国会議事堂横の衆議院議員会館。渡部恒三の部屋の
    電話が鳴った。/事務員が出ると、銀座の菊地病院からだという。/渡部が代った。/
    「小室直樹さんという方、ご存知ですか」/「知ってますけど、なんですか」/
    「実は、今、当院に入院しているんですがね、お金もない、健康保険証もないんです。
    で、『渡部恒三はオレの子分だ』っておっしゃっているんですが」/やれやれ、
    衆議院議員になってもまだ「子分」扱いか。/「子分ではないけど、『友達』だから、
    面倒みてくれ」/そういって電話を切った。/小室直樹。/渡部の中で、青春時代の
    思い出が甦る。会津中学校、会津高校で一緒に過ごしたあの時代、物質的には貧しかったが
    心豊かで眩しく輝いていた。人生の土台を作ってくれた時代。そういえば、昭和三四
    (一九五九)年、アメリカ留学前に会津で会って以来、小室には会っていない。/
    ときどき小室の名前は聞いていた。昭和五一(一九七六)年、偶然、飛行機で隣り合わせに
    座った経済学者の森嶋通夫から、小室が学問の世界において有望であることを聞かされ、
    自分のことのように喜んだこともあった。最近、小室の書いた『ソビエト帝国の崩壊』が
    ベストセラーになっているのも知っていた。しかし、政務に忙殺される毎日で、小室に
    会う機会がないままでいたのだった。/数日後、渡部は見舞いに行った。病院に事情を
    きくと、銀座で行き倒れになっている人がいるとの連絡を受けて、警察が急行、その後、
    菊地病院に運ばれたのだという。/「小室、なんで倒れたんだ」/そう聞くと、小室は
    こういった。/「実は三日間、飯を食ってなかったんだ」

この翌年の12月に厚生大臣として初入閣(第二次中曽根内閣)する議員を「子分」扱いだからね(^_^;)

あと下巻546~547頁の「いい本は最低限一〇回は読みなさい」という節も非常に気になるんだよね(^^)

    島地[勝彦]や佐藤[眞]は、小室と親しく接して、小室から発想の仕方、勉強の仕方を
    肌身で教わった。/あるとき、参考資料とした、福田歓一『政治学史』(東京大学出版会)
    が絶版になっていることがわかった。それを知って、小室は夫人に、こう話している。/
    「あー、そうか、絶版か。あと一〇冊買っておけばよかったね」/「そうでしたね」/
    佐藤が口を挟む。/「え? 先生、一〇冊買って、どうするんですか」/「佐藤君、
    くだらない本を一〇冊読むよりは、大事な本を一〇冊買って、一〇〇回読んだ方が勉強に
    なるんだよ」/島地も同じ話を小室から聞いたことがあった。/「いい本は、最低限一〇回
    は読みなさい。君らがいつまでたっても頭がよくならないのは、だからだ」/そんな冗談を
    いった。/「凡庸なのは、たった一回しか読まないからだ」/小室はそういいたかった。/
    また、佐藤は、小室の本の読み方を、傍らで見ていた。/一回目、赤いマーカーで線を引く。
    二回目、黄色いマーカーで線を引く。三回目、青いマーカーで線を引く。それで、線を引く
    ところがなくなったら、新しい本を買う。それを繰り返していた。

たとえ「くだらない本」であっても、時間をおいて再読すれば、何かしら発見はあるので、再読、三読、
と繰り返し読むことは大切だとは思うが、最後のマーカーの使い方は敷衍してほしかったぞヾ(`◇´)ノ

削除しちゃったけど、海外からの意味不明コメントが初めてあったので、拙ブログも一人前かな(^_^;)
タグ:評伝
コメント(14) 
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コメント 14

nikki

nikkiのブログにも特定の記事に海外から意味不明コメントが続いたのでその記事だけコメント閉鎖中。

by nikki (2018-11-30 19:23) 

middrinn

何故その記事なのか理由があるんですかねぇ(@_@)
小生のは、たしか10月の記事だったような(@_@;)
by middrinn (2018-11-30 19:24) 

そら

最近は右を見ても左を見ても皆んなスマホ!
本を読んでいる人はほぼ見かけませんねぇ、まっあの混み様で本を読む気にもなれませんが(^^;

柿の種植えても8年ですからねぇ、長〜いですよ(^^;
by そら (2018-11-30 19:31) 

middrinn

スマホで活字を読んでいるのであれば、
活字離れではありませんけどね(^_^;)
「桃栗三年柿八年」のことですね(^^)
by middrinn (2018-11-30 19:39) 

ワンモア

最近、電車の中で読んでる人、確かに少なくなりましたよね。
紙媒体の方が覚えられるような気がします。
小室直樹・・・渡部昇一氏とともにかなり読みました^^
by ワンモア (2018-11-30 20:08) 

middrinn

渡部昇一『古語俗解』(文藝春秋,1983)は
いいエッセイ集でしたねぇ(^^) 小室直樹は、
子供の頃の知のアイドルでしたねぇ(^_^;)
by middrinn (2018-11-30 20:11) 

センニン

こんばんは。
柿は八年ですからね。
まあ、あっという間と言えなくもありませんが。

本を読んでいる人、"本"当に少ないですね。
本を読みながら歩く人は少なかったはずですが、今「ながら」が多いのは何故なのか、興味深いところではあります。
by センニン (2018-11-30 20:56) 

middrinn

八年が、「あっと言う間」ですかぁ( ̄◇ ̄;)
センニン様だけあって悠久の時間感覚^_^;
by middrinn (2018-11-30 21:07) 

ニッキー

私が乗る電車は1/3くらいはまだ紙の本を読んでる人がいますが
ほぼおじさんやおばさんです^^
混んでる電車だと確かにスマホやタブレットの方が便利な時があるかも(⌒-⌒; )
ただスマホの人って大抵ゲームしてるような気が(⌒-⌒; )
by ニッキー (2018-11-30 22:09) 

ナベちはる

時間を置いて読めば、前気付かなかったことに気付けることもあるので、仰る通り「繰り返し読む」のは大切ですね!
by ナベちはる (2018-12-01 00:23) 

middrinn

そんなに紙の本を読んでいる人がいますかヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
ニッキー様がお乗りの電車は高齢者率が高いですね^_^;
しかも、空いてそうで、通勤に使うには良さ気(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-12-01 07:02) 

middrinn

ですよねぇ(^^) 読み手も成長するなどして変わるはずですから、
ナベちはる様のおっしゃる通り、再読で気付きあるかも(〃'∇'〃)
by middrinn (2018-12-01 07:03) 

mimimomo

こんにちは^^
電車の中はスマホが6~8割。ま、本を読んでいるケースもあるのかも知れないけれど。
紙の本を読んでいる人が7人掛けの椅子に1人いればいい方かな、最近。
by mimimomo (2018-12-01 10:59) 

middrinn

今や最寄りの路線は9割がスマホで、紙媒体の本を
読んでるのは車内に1人いるかいないかです^_^;
通学時間帯だと参考書を読む学生がいますが^_^;
by middrinn (2018-12-01 12:34) 

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