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190812読んだ本

「私は青春の幻影、若者にしか見えない、時の流れの中を旅する女・・・」と優しく諭したか、あるいは
「それでも男ですか、軟弱者!」とビンタしたとか(^_^;)ヾ( ̄o ̄;)オイオイ この状況で後者はヘンだろ?
和泉式部に相応しいセリフが思い付かん(ノ_-;)トホホ… これも全て、太陽のせい・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;カミュ?

【読んだ本】

小島孝之(校注・訳)『新編日本古典文学集52 沙石集』(小学館,2001)

    時雨する 稲荷の山の 紅葉ばは あをかりしより 思ひそめてき

ある小説に出てくる歌で(小説では「思しそめてき」となってた)、作者の創作なのか典拠があるのか
気になってたんだけど、浅見和彦(校注・訳)『新編日本古典文学全集51 十訓抄』(小学館,1997)で
見付けたヤッタネ!!(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)ィェーィ♪ 同歌が出てくる説話を同書の訳で引く(⌒~⌒)

    和泉式部が忍んで伏見の稲荷へ参詣することがあった。途中の田中明神の西のあたりで、
    時雨が降ってきた。どうしようかと思うのだったが、稲刈りをしている童から
    襖[あを]というものを借りて、大社に詣でた。帰りには空も晴れたので、
    借りた襖を童に返していった。/さて、次の日のこと、和泉式部が外の方を見ていると、
    体の大きい童が手紙を持って外に立っている。「そなたは何をしているの」と言うと、
    童は「この手紙を差し上げたく存じます」と言って、置いていった。それには、

      時雨降る稲荷山の紅葉の葉、青葉の時から、染まる日を思っている。
      あなたが襖を借りた、その日から、私はあなたの愛に染まりました

    と書いてあった。/和泉式部はこの歌に感動して、「奥にお出で」と言って、
    この童を呼び入れたということである。

「青かりし」と「襖借りし」、「染め」と「初め」、この二つの掛詞も解るように訳してるかと(^^)
なお、言うまでもないことだろうけど、時雨は木の葉を色づかせるもの、と考えられていた(⌒~⌒)

この和泉式部の「感動」を同書頭注欄の解説は「童の歌は文句ない出来映え。歌など詠みそうもない
稲刈童が詠んだということも式部を感動させたのであろう。・・・」とギャップ萌えも指摘(@_@;)
冒頭で言及した小説はこの説話を作中に活かしてるけど、農家の少年は「歌など詠みそうもない」と
その小説の作者も考えたらしく、ちょっとしたアレンジを加えて辻褄を合わせていた(^_^;) しかし、
「歌など詠みそうもない」まだ乳離れもしない幼女あるいは樵夫[木こり]が(優れた)歌を詠んだ
話は、源俊頼の歌論書『俊頼髄脳』や『宇治拾遺物語』『古本説話集』などの説話集に出ているので、
このギャップ萌えに関してはチト疑問(^_^;) 伊藤左千夫は「牛飼が歌よむ時に世のなかの新しき歌
大いにおこる」と詠んだけど、〈身分が低い人〉を始め様々な人々が『万葉集』以後も詠んでた(^^)

同書巻末の「神社名・人名・地名索引」から同説話に辿り着いたけど、「和歌・今様冒頭句索引」でも
見付けられたね(^_^;) また同書の「関係類話一覧」から、この説話の同話・類話が載っている作品が
他にもあることまで判ったv( ̄∇ ̄)ニヤッ その一つが『沙石集』なんだけど、本書には人名・地名索引
も和歌索引も無かった(´ヘ`;) 「関係類話一覧」も無いけど、286頁の頭注欄に「本話は『十訓抄』
第一〇・『古今著聞集』巻五・『袋草紙』上に見える。・・・」と解説してた(^_^;) 本書285~286頁
に載ってる当該説話の訳を引く(⌒~⌒)

    一、和泉式部が稲荷大社に詣でた時に、田中明神の辺りで時雨にあい、
    どうしようもなくて、田を刈っていた童が来ていた襖というものを借りて、
    被ってお参りをした。さて雨が止んだので、帰り際に襖を返した。その後、
    二、三日過ぎて、この童が手紙を持って来た。見ると、

      時雨する……(時雨の降る稲荷山の紅葉が青かった時、
      あなたが襖を借りに来た時から、あなたのことを想い始めたことです)

    中へ呼び入れたのであった。何を言ったのだろうか。

ガキのくせにおねーさんをからかうもんじゃないわオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!といった説教を想像しろと
仏教説話集らしく読み手に期待してるのかな(^_^;) この説話は和泉式部の多情なイメージには合致も、
藤原清輔の歌学書『袋草紙』は「民間の伝説だから信用できないであろう」(小沢正夫&後藤重郎&
島津忠夫&樋口芳麻呂『袋草紙注釈 上』[塙書房,1974])と否定しているからね(^_^;)

さてさて、ある小説が、この説話を巧~く活用して余情ある短篇に仕上げていたことまで判ったけど、
ネタバレになっちゃうかもしれないので、作者名と作品名は秘密にしとく〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ
タグ:古典 和歌 説話
コメント(22) 
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コメント 22

喜んぶ

。。「オラ、わくわくすっぞ!」
、、と、野沢雅子さんが。
、、でも、鉄郎だったりもして!?^^;
by 喜んぶ (2019-08-12 21:07) 

middrinn

( ^o^)ノ◇ 山田く~ん 特製オラ、わくわくすっぞ!座布団1枚 ♪
和泉式部の台詞じゃないけど、鉄郎=野沢雅子はメーテルと縁語(^o^)丿
by middrinn (2019-08-12 21:11) 

ニッキー

稲刈りをしていても実は高貴な生まれとかw→ないなw
「奥においで」と呼んだ和泉式部さんも太陽のせいだったかも( ̄ー ̄ )
by ニッキー (2019-08-12 21:27) 

middrinn

( ^o^)ノ◇ 山田く~ん 特製実は高貴な生まれ座布団1枚 ♪
その発想はありませんでした(^_^;) 全て太陽のせいヾ(`◇´)ノ
by middrinn (2019-08-12 21:32) 

enokorogusa

『さよなら~』のエンディングは涙、涙でした。
バックに流れる「SAYONARA」がまた、切なくて・・・
by enokorogusa (2019-08-12 22:08) 

tai-yama

セイラさんにビンタされたら逆に「はぁはぁはぁ・・・・」
この後、和泉式部さんは某グループの山〇さんの如く・・・・
by tai-yama (2019-08-12 23:50) 

ナベちはる

>中へ呼び入れたのであった。何を言ったのだろうか。
「ワクワクする」というと変ですが、何を言ったかとても気になります(笑)
by ナベちはる (2019-08-13 01:15) 

middrinn

むしろ前作の劇場版999のラストこそ、
enokorogusa様、滂沱でしたよ(T_T)
wikiにも「ラストの鉄郎とメーテルが
別れるシーンは、収録の際、野沢・池田
共に感極まって泣き出し、他のスタッフ
ももらい泣きしてなかなか進まなかった
という。」と書かれてます(´;ω;`)ウッ…
by middrinn (2019-08-13 06:48) 

middrinn

アントニオ猪木みたいにセイラさんにビンタしてもらいたくて行列が出来そう(^_^;)
tai-yama様、ファンに住所を教えたとして、和泉式部は紫式部を告発((;゚Д゚)ヒィィィ!
by middrinn (2019-08-13 06:51) 

middrinn

気になりますよねぇ(^_^;)
ナベちはる様、その意味では、
上手い〆ですよねぇ(〃'∇'〃)
by middrinn (2019-08-13 06:53) 

そら

中へ呼び入れた・・・
その後何があったのだろう、なんかきになるぅ!
by そら (2019-08-13 07:12) 

middrinn

多情なイメージを持たれてますからね(⌒~⌒)ニヤニヤ
by middrinn (2019-08-13 07:14) 

Rifle

当時は童も歌を詠んだ?識字率が低い時代に??
紙が非常に高価な時代に文をしたためた???
紙でなく木簡????筆を持っていた?????うーん...
まぁ、他にも例はあるようですからおかしくはない、と。
by Rifle (2019-08-13 07:14) 

middrinn

歌を詠むこと自体は口誦ですからね(^_^;)
実は高貴な生まれ説が有力にヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
by middrinn (2019-08-13 07:22) 

df233285

"so-net異常"の件:2019年8月13日8時40分現在、
so-netの管理ページが不通で、たぶん全ブログとも
nece!を表示したり、つけたりできない等の状況のようです。
みなさんどうか御注意ください。
by df233285 (2019-08-13 08:45) 

middrinn

So-netブログ、前は無かったのに、
最近投稿するとエラーが(@_@;)
by middrinn (2019-08-13 08:52) 

mimimomo

おはようございます^^
この時期、考えがまとまらないと夫は常に「太陽のせい」にします(=”=
昔の人は誰もが歌を詠んだのですね~今年の春頃の新聞記事で見たところによると
平民(?)と高貴な方の会話は「短歌(あるいは長歌)」だったとか・・・
by mimimomo (2019-08-13 09:58) 

middrinn

カミュの愛読者だったりして、旦那様は(^_^;) 源俊頼の『俊頼髄脳』は、
おっしゃるような遣り取りなど、あらゆる場面で様々な階層・職業・年齢
の人が和歌を詠んでたことを指摘してます(^^) 故に、正岡子規の弟子の
伊藤左千夫の上記の歌は『万葉集』以降の和歌の歴史を無視してますし、
他方で『俊頼髄脳』には最近は和歌が詠まれなくなったとの嘆きも^_^;
by middrinn (2019-08-13 10:17) 

NONNONオヤジ

「これも全て、太陽のせい」って、どこかで聞いたようなセリフだなと
思いましたが、カミュでしたか……。
こう毎日暑いと全てを太陽のせいにしたくもなりますよね~。
ちなみに、『L'etranger』も『La chute』もうちにあるのに、
読まないまま放置してます……(^^ゞ。
by NONNONオヤジ (2019-08-13 14:34) 

Cazz

確か、人を殺して『太陽のせい』だったような?
死刑確実、でんな。
現実はまさに太陽(猛暑)のせい
庭の草刈りも畑も後回し・・・
もう暑くて何もやる気になれません!

by Cazz (2019-08-13 15:02) 

middrinn

「今日、ママンが死んだ」「太陽のせいだ」がサークルの先輩たちの口癖でしたが、
NONNONオヤジ様のお友達だったりして(^_^;) 邦訳ですが、小生も放置^_^;
by middrinn (2019-08-13 15:45) 

middrinn

「ある日の朝の出来事」も「太陽のせい」だったりしてヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
Cazz様、そっち系のAVにありそうですけど、災難でしたねぇ(^_^;)
by middrinn (2019-08-13 15:51) 

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