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190814読んだ本

道路が冠水するほど降ったと思ったら一転してカンカン照りというパターンを朝から何度も繰り返して、
その湿気といい、サウナに閉じ込められて、拷問を受けているような感じであるオホホホ( ^^)/~~~~ ピシッ!
ただ、昨日から少しだけトイレに行くようになったので、もしかしたら暑さのピークも過ぎたか(@_@;)

【読んだ本】

柴田宵曲『古句を観る』(岩波文庫,1984)所蔵本

岩波文庫創刊60年記念臨時増刊の図書454号(1987年)や同70年記念臨時増刊の図書571号(1996年)
の「私の三冊」という両アンケート回答は、①興味関心のある人物がどんな岩波文庫を選んでいるか
だけでなく、②興味関心のある岩波文庫を誰が選んでいて何とコメントしているか、といったことも
知りたくて、先ずは「書名索引」を眺めることから始めてる(〃'∇'〃) 創刊60年記念の方を見ると、
『万葉集』を挙げているのは13人もいるのに、『古今和歌集』は僅か杉本秀太郎(京都女子大学教授
/フランス文学)のみヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ

    子規の『古今集』大批判以来、日本の精神風土は万葉、万葉の喚声に圧倒されて
    今におよんでいます。残念、残念。私は万葉ぎらいの古今びいきです。但し、
    正岡子規は大好き。

小生は『新古今和歌集』贔屓だけど、『万葉集』はその歌を全く知らないため好きでも嫌いでもなく、
正岡子規は『万葉集』しか認めぬ万葉バカを世に蔓延らせた罪深いヤツという認識しかない(@_@;)

さて、岩波文庫創刊70年記念で柴田宵曲『古句を観る』(岩波文庫,1984)を挙げてたのは次の2人(^^)

     小玉武(サントリー㈱文化事業部)

    好きな一冊で何人もの方に差し上げた。元禄期の有名でない俳人の、
    知られざる俳句の見事な一群。宵曲の眼力、日本語の美しさを再認識。
    解説の森銑三氏は私の師でもあった。

     小林恭二(作家)

    句の選も、句の読みも全然自分と違うのだが、この好ましさはどうだ。
    内容がどうというより、作者の人格が美しい。心休まるアンソロジーである。

岩波文庫創刊60年記念の方で本書を挙げた3人のコメントも引いておこう〇 o 。.~~━u( ゚̄  ̄=)プハァ

     石井進(東京大学教授/日本中世史)

    元禄時代の芭蕉門下の無名俳人の作品ばかりをぬきよみするという発想の面白さ、
    一句ずつの評釈がまた、私のような素人にもわかりやすく、味がある。
  
     佐伯彰一(中央大学教授/アメリカ文学)

    昨年の冬、眼を悪くして手術のため入院する直前、ふと目について買い求めた。
    手術後読書を許されると、文字通り一句ずつ舐めるように楽しませてもらった。
    的確簡潔な評釈のお手本。

     松枝茂夫(中国文学)

    この人のこの本を発掘されたのは近来最大の収穫だと思います。
    その鑑賞眼といい文章といい、全く間然するところがありません。

こうまで書かれると、読んでみたくなるね(〃'∇'〃) この「私の三冊」は、③面白そうな岩波文庫を
見付けるためのブックガイドとしても使えるよね(^^) そこで、未読だった本書を本棚から取り出し、
パラパラ眺めて目が留まったのは次の句とその評釈(〃'∇'〃)

      御代の春蟇[ひき]も秀歌を仕[つかまつ]れ  鷺水

    「いづれか歌をよまざりける」[=(花に鳴く鶯や水に棲む蛙の声を聞くと、全ての命
    あるもので)いったい歌を詠まないものがあろうか]と『古今集』の序に書かれて以来、
    蛙に歌はつき物になった。宗鑑の「手をついて歌申上る蛙かな」などという句も、
    蛙の様子を擬人しただけのようで、やはりちゃんと『古今集』の序が利かせてあるから
    妙である。但[ただし]同じ蛙の仲間でも蟇となると、風采が風采だけに、
    古来あまり歌よみの方には編入されていないらしい。この句はそこを覘[ねら]ったので、
    歌を得詠むまじき蟇も秀歌を仕れ、といったのである。そこに俳諧一流の転化がある。
    昔の新年は今と違うにしたところで、蟇がのそのそ歩くにはまだ寒過ぎるが、
    「御代の春」に蟇を持出したのは、一の奇想たるを失わぬ。

たしかに柴田宵曲の評釈はマジ素晴しくて、この鷺水の句の良さが素人にも理解できるね(〃'∇'〃)
『古今和歌集』を「くだらぬ集」と否定した正岡子規や万葉バカはこの句を評価しないのかな(^_^;)

[追記190815]

・千載集や平家物語の有名な逸話なのに高浜虚子『俳句はかく解しかく味う』岩波文庫のデタラメ(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-02-19

・芭蕉も和歌の伝統を踏まえているので和歌を知らないとそのおかしみを理解できない句が(〃'∇'〃)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-03-06

・光源氏に我が身を重ねた芭蕉を「蛸壺の中で眠るタコの気分になっている」と俳人の坪内稔典(-"-)

 ⇒ https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-07-04
コメント(20) 
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コメント 20

そらそら

我が家の方も今日は1日そんな天気でした…(>_<)
銀行帰りに雨足が一時的に酷くなってしまい、足下がずぶぬれ;
湿度ばかり高くなってしまってちっとも涼しくなった気がしないですね;
台風10号はこの後どうなるのやら…。
by そらそら (2019-08-14 18:45) 

middrinn

気温は30度いってなくても、湿気が多くなってキツイです(+_+)
台風が過ぎたであろう金葉土曜は35度という予報ヒィィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
そらそら様は銀行で再び投資話を持ち掛けられましたか(〃'∇'〃)
by middrinn (2019-08-14 18:56) 

enokorogusa

『万葉集』と『古今集』一応両方読みましたけど、どちらも面白かったです。
『万葉集』は長歌にとても印象的なものがありました。
でも、いかにも「和歌」らしい、と思ったのはやっぱり『古今集』です。
業平や小野小町好きなのもありますが(^^;)
by enokorogusa (2019-08-14 19:29) 

middrinn

『古今和歌集』だけでなく『万葉集』を通読されたのには頭が下がりますm(__)m
小生なんか生きている間には『万葉集』まで辿り着けない気がしてきました(^_^;)
長歌は『古今和歌集』にも伊勢タンのが入ってたはずですが、難しいですね(^_^;)
業平・小町がホントお好きですね(^^) 貫之や忠岑、伊勢タンとかもいるのに^_^;
by middrinn (2019-08-14 19:37) 

ニッキー

今日の天気には翻弄されまくりでした(*_*)
傘が役に立たないくらい降った後に
カンカン照りで一気に不快指数UP(´・_・`)
濡れたパンツがジメジメして気持ち悪いのなんの(ー ー;)
で、外出先のエアコンでやっと乾いたと思ったら
またザァザァ降り・・・(♯`∧´)
正岡子規ほどの人が批判すると人は一気に流されちゃいますよねぇ(⌒-⌒; )

by ニッキー (2019-08-14 21:22) 

爛漫亭

 たしか柴田宵曲は子規の周辺に生きた人で
ホトトギス社に勤め、『子規全集』の編纂も
しているようです。
 子規たちは古い俳諧の収集や評釈を熱心に
やっていたようで、彼らの蕪村句評釈が
東洋文庫(平凡社)にあり、その楽しそうな
様子が窺えます。


by 爛漫亭 (2019-08-14 22:50) 

tai-yama

"蟇"は"墓(はか)"にも見えたり(笑)。蛙と言ったらアマガエルに
なりますね。江戸時代ならカジカになる可能性もあったり。
by tai-yama (2019-08-14 22:54) 

ナベちはる

暑さは過ぎても、今度は台風がやってきていますよね。
それが過ぎれば今度は「台風一過」でまた暑く…まだ油断は出来なさそうですね((+_+))
by ナベちはる (2019-08-15 00:47) 

mimimomo

おはようございます^^
昨日の雨と晴れの目まぐるしい移り変わり、吃驚したなぁ~もう。
今日も似たようなお天気らしい(予報です)
お、やはり俳句の方が和歌より分かりやすいわ。
こう言う本(柴田宵曲『古句を観る』)も読んでみたいですね~

by mimimomo (2019-08-15 06:37) 

そら

台風が過ぎるとまた暑くなるそうです
まだまだ油断は禁物です、家の中でもしっかり水分を摂らないとです!
by そら (2019-08-15 08:17) 

middrinn

ザーザー降りとカンカン照り、コントラストは強いしリフレイン(+_+)
与謝野鉄幹も同旨の批判をしてましたし、子規は漱石の親友ですので、
ニッキー様、岩波文化の影響力もあったのではないかと小生愚考(^_^;)
by middrinn (2019-08-15 09:16) 

middrinn

爛漫亭様には毎回興味深い情報を提供して頂きありがたいですm(__)m
本書巻末の小出昌洋「俳人柴田宵曲大人」に「[寒川]鼠骨翁の人物に
傾倒するところとなり、ついに『ホトトギス』社を去って翁に接近し、
親のごとくにこれに仕えた。俳壇に勢力のあった虚子を去って、何の
勢力もない鼠骨翁に近づいたというは、世間的の立身出世主義よりいえば、
迂濶の甚だしいものであるが、そうしたことを敢えてするところに
氏その人があった。」とありますし、また本書の「はじめに」で宵曲は
〈ケーベル博士の常に心を去らなかった著作上の仕事は「文学における、
特に哲学における看過されたる者及び忘れられたる者」であったという。
この問題は一たびこれを読んで以来、またわれわれの心頭を離れぬもの
となっている。世に持囃される者、広く人に知られたものばかりが、
見るべき内容を有するのではない。各方面における看過されたる者、
忘れられたる者の中から、真に価値あるものを発見することは、多くの
人々によって常に企てられなければならぬ仕事の一であろうと思われる。
/古句を説き、古俳人を論ずる傾向は、今の世において決して乏しとせぬ。
見方によっては過去のあらゆる時代より盛であるといえるかも知れない。
ただわれわれがひそかに遺憾とするのは、多くの場合それが有名な人の
作品に限られて、有名ならざる人の作品は閑却されがちだという点である。〉
云々と、無名俳人で一書を編んだ理由が述べられ心打つものがあります(^^)
by middrinn (2019-08-15 09:17) 

middrinn

フォントが小さいので、墓と読まれないよう「ひき」と補筆しました(^_^;)
tai-yama様は只者じゃないですねぇ(^_^;) この『古今和歌集』の仮名序の
「蛙」は、春の鶯と秋の河鹿ということで、カジカと解するのが有力(^_^;)
by middrinn (2019-08-15 09:18) 

middrinn

ですよねぇ(^_^;) 天気予報を視たら、台風が通り過ぎた後、
ナベちはる様、金曜と土曜はともに35度の予報です(-ω-、)
by middrinn (2019-08-15 09:20) 

middrinn

ザーザー降りとカンカン照りのコントラスが強烈な上に
繰り返されましたものねぇ(^_^;) 「分かりやすい」のは、
mimimomo様、柴田宵曲の評釈のお蔭で、俳句が和歌より
「分かりやすい」わけではないかと(^_^;) 鷺水や宗鑑の
句も『古今和歌集』の仮名序が前提ですし、芭蕉の句も
和歌を踏まえてるので作品理解には和歌を知らないと^_^;
https://yomubeshi-yomubeshi.blog.so-net.ne.jp/2018-03-06
by middrinn (2019-08-15 09:21) 

middrinn

みたいですねぇ(^_^;) 昨夜も雨が降りそうだから、
そら様、窓を閉めて寝たら、暑かったです(-ω-、)
by middrinn (2019-08-15 09:22) 

yahantei

「冷夏」→「猛夏」→「孟秋(?」→「妄想(?)」の日々の感じ(?)

御代の春蟇[ひき]も秀歌を仕[つかまつ]れ  鷺水

御代の夏令和の秋か終戦日           不遜 

前書きは「蟇ならず蝦蟇か(?)」






by yahantei (2019-08-15 17:46) 

middrinn

この句は、そーゆー前書があるんですかぁ(@_@;)
和歌の詞書と同様に、俳句の前書は解釈・鑑賞する
上で大変重要であると思うのですが、出てません(..)
by middrinn (2019-08-15 18:29) 

不遜

舌足らずで申し訳ない。「鷺水」さんの句が上品な「蟇」の句とすると、後句は駄句の「蝦蟇」の前書きでも付するかという、前句への挨拶句の意でした。「ヒキ」と「ガマ(カマ」の詠みもあったのですね。「蛙」の方も「かわず」(カハヅ)と「かえる」(カヘル)の詠みがあるね。では、また。
by 不遜 (2019-08-16 09:59) 

middrinn

ナルホド、そういう意でしたか(^_^;)
「不遜」も蕪村と今気付きました^_^;
by middrinn (2019-08-16 10:06) 

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